日本のプロ野球のセカンド論について書き続けてます。
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プロ野球が本格参戦したアテネオリンピックから代表でのセカンドの選手をふりかえってみましょう。
2003年11月アテネオリンピック予選:宮本慎也(東京ヤクルトスワローズ)
アテネオリンピックから完全プロ野球選手で構成されるようになりました。
ショートには当時西武ライオンズの松井稼頭央が入り、脇役の名プレーヤー宮本慎也がセカンドに。
宮本慎也の見事なまでのキャプテンシーでアテネオリンピック出場権獲得。
2004年8月アテネオリンピック:藤本敦士(阪神タイガース)
前年のアテネオリンピック予選でショートに入った松井稼頭央がメジャーリーグに移籍した為に本戦には出られず。
宮本慎也が本職のショートに入り、セカンドには藤本敦士が入りました。
藤本敦士は2003年に阪神タイガースのショートとして打率3割、18年ぶりの優勝に貢献しました。
しかし、2004年より鳥谷敬の加入によりショートのポジションを奪われて、その後はセカンドでの出場が増えています。
オリンピックでセカンドを守るのは皮肉な結果です。
金メダルの目標は叶わずも、銅メダル獲得。
2006年3月ワールドベースボールクラシック:西岡剛(千葉ロッテマリーンズ)
前年、千葉ロッテマリーンズの日本一に貢献した西岡剛。
千葉ロッテでは、ショートでベストナイン、セカンドでゴールデングラブ賞と変則的な形で受賞。
ショートには川崎宗則が入り、二遊間を組む。
見事にワールドベースボールクラシック初代王者に!
2007年12月北京オリンピック予選:西岡剛(千葉ロッテマリーンズ)
2006年のワードベースボールクラシックに続き、川崎宗則と西岡剛の二遊間。
韓国・台湾との激闘を制し、北京オリンピック出場権獲得。
2008年8月北京オリンピック本選:西岡剛(千葉ロッテマリーンズ)
引き続き、川崎宗則と西岡剛の二遊間でスタートしたが、両選手の怪我の影響により、ショート中島裕之(埼玉西武ライオンズ)、セカンド荒木雅博(中日ドラゴンズ)となる。
野球がオリンピックから無くなる前最後のオリンピックでメダルを逃す。
2009年3月ワールドベースボールクラシック:岩村明憲(タンバベイ・レイズ)
西岡剛が代表から外れ、メジャーリーグに移籍後セカンドにコンバートされた岩村明憲がセカンドに。
ショートには途中で体調不良でスタメンから外れる事はあったものの中島裕之でほぼ固定。
見事、ワールドベースボールクラシック連覇達成。
2013年3月ワールドベースボールクラシック:松井稼頭央、鳥谷敬、井端弘和
オリンピックから野球が除外された為、4年ぶりの日本代表。
ショートには坂本勇人が入る。
セカンドは松井稼頭央でスタートした後、井端弘和を使いながら最後には鳥谷敬が入った。
セカンドが固定できない大会は、現在の日本プロ野球を象徴しているような感じ。
大会3連覇を逃すものの、ベスト4。
次回大会は2017年。
セカンドを考える時、どうしてもショートの選手も気になってしまう。
2017年には菊池涼介など、誰もが認める2塁手が誕生しているだろうか?
ニューヨークヤンキースに入団した加藤豪将と共に、日本人の2塁手に注目をしていきたい。
~追記~
2017年WBCでセカンドに起用されたのは菊池涼介。
2年連続トリプル3を達成した東京ヤクルトスワローズの山田哲人との起用法が議論されたが、セカンドに菊池涼介、DH山田哲人で臨んだ。
セカンドで攻守に冴えわたる動きを見せた菊池涼介、アメリカとの準決勝では痛恨のエラーを記録してしまったが、菊池涼介なしに2大会連続のベスト4は達成されなかった事だろう。
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