春の選抜高校野球。
各都道府県を勝ち上がってきた大会ではなく、前年秋の新チームの戦績を基に選考される大会で、夏とは違った趣がある。
あまり知られていないが、センバツには応援団賞というのがあるのはご存知だろうか?
各校初戦のアルプススタンドの応援を対象に選考される応援団賞
センバツでの応援団賞は、松坂世代が甲子園で躍動した1998年の大会から始まった。
各校、初戦の応援のみが選考の対象となり、最優秀賞と優秀賞が選ばれる。
応援態度・まとまりが選考の中心となっているようだが、試合後のごみ拾いなどのマナーもチェックされているようだ。
閉会式で発表され、最優秀賞を受賞した高校の応援団長は表彰を受けるのだが、あまり知られていないようなので、これまでの受賞校をまとめてみた。
年 (回) |
最優秀賞 | 優秀賞 |
1998年 (第70回) |
豊田西 (愛知) |
新発田農(新潟) 創価(東京) 関大一(大阪) 郡山(奈良) 高鍋(宮崎) |
1999年 (第71回) |
峰山 (京都) |
高崎商(群馬) 駒大高(東京) 日大三(東京) 高田(奈良) 九産大九州(福岡) |
2000年 (第72回) |
橿原 (奈良) |
作新学院(栃木) 埼玉栄(埼玉) 創価(東京) 国士舘(東京) 丸亀(香川) |
2001年 (第73回) |
桐光学園 (神奈川) |
安積(福島) 関西創価(大阪) 智弁学園(奈良) 小松島(香川) 宜野座(沖縄) |
2002年 (第74回) |
三木 (兵庫) |
前橋(群馬) 津田学園(三重) 金光大阪(大阪) 広陵(広島) 松江北(島根) |
2003年 (第75回) |
隠岐 (島根) |
花咲徳栄(埼玉) 浜名(静岡) 智弁和歌山(和歌山) 岡山城東(岡山) 秀学館(熊本) |
2004年 (第76回) |
八幡浜 (愛媛) |
一関一(岩手) 常葉菊川(静岡) 八幡商(滋賀) 大阪桐蔭(大阪) 社(兵庫) |
2005年 (第77回) |
高松 (香川) |
慶応(神奈川) 愛工大名電(愛知) 如水館(広島) 西条(愛媛) 神村学園(鹿児島) |
2006年 (第78回) |
金沢桜丘 (石川) |
北海道栄(北海道) 早稲田実(東京) 高岡商(富山) 今治北(愛媛) 伊万里商(佐賀) |
2007年 (第79回) |
室戸 (高知) |
日大藤沢(神奈川) 都留(山梨) 市川(兵庫) 県和歌山商(和歌山) 鹿児島商(鹿児島) |
2008年 (第80回) |
成章 (愛知) |
安房(千葉) 長野日大(長野) 平安(京都) 興譲館(岡山) 下関商(山口) |
2009年 (第81回) |
彦根東 (滋賀) |
習志野(千葉) 掛川西(静岡) PL学園(大阪) 今治西(愛媛) 大分上野丘(大分) |
2010年 (第82回) |
川島 (徳島) |
山形中央(山形) 東海大相模(神奈川) 向陽(和歌山) 自由ケ丘(福岡) 嘉手納(沖縄) |
2011年 (第83回) |
東日本震災の影響で選考中止 | |
2012年 (第84回) |
宮崎西 (宮崎) |
石巻工(宮城) 高崎(群馬) 愛工大名電(愛知) 三重(三重) 洲本(兵庫) |
2013年 (第85回) |
土佐 (高知) |
遠軽(北海道) 安田学園(東京) 春江工(福井) 済々黌(熊本) 尚志館(鹿児島) |
2014年 (第86回) |
大島 (鹿児島) |
佐野日大(栃木) 龍谷大平安(京都) 智弁学園(奈良) 広島新庄(広島) 池田(徳島) |
2015年 (第87回) |
豊橋工 (愛知) |
大曲工(秋田) 県岐阜商(岐阜) 大阪桐蔭(大阪) 今治西(愛媛) 糸満(沖縄) |
2016年 (第88回) |
小豆島 (香川) |
釜石(岩手) 常総学院(茨城) 木更津総合(千葉) 大阪桐蔭(大阪) 秀岳館(熊本) |
2017年 (第89回) |
中村 (高知) |
智弁学園(奈良) 大阪桐蔭(大阪) 作新学院(栃木) 多治見(岐阜) 創志学園(岡山) |
2018年 (第90回) |
彦根東 (滋賀) |
慶応(神奈川) 膳所(滋賀) 乙訓(京都) おかやま山陽(岡山) 伊万里(佐賀) |
2019年 (第91回) |
富岡西 (徳島) |
習志野(千葉) 桐蔭学園(神奈川) 東邦(愛知) 履正社(大阪) 米子東(鳥取) |
2020年 (第92回) |
新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 拡大の影響により開催中止 |
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2021年 (第93回) |
応援団賞なし | |
2022年 (第94回) |
応援団賞なし |
赤字は21世紀枠。
2001年の第73回大会から21世紀枠が設けられたが、毎年1校は応援団賞を受賞している。
そして、最優秀賞は6割以上の確率で21世紀枠校が受賞。
21世紀枠校は初出場か久しぶりの出場となる。
おらが街の代表校を応援しようと大挙して甲子園に駆け付けて大応援団を結成するので、受賞しやすくなるのだろう。
こう考えると、21世紀枠出場校の地元や甲子園周辺はかなりの経済効果が出ているような気がする。
彦根東は2009年に21世紀枠で出場して最優秀賞を獲得し、2018年には近畿代表としてセンバツに出場し、史上初めて2回目の最優秀賞を獲得した。
1回目は21世紀枠であった事を考えると、2回目の最優秀賞はまた違った喜びがあるのかなと思う。
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2007年の室戸は21世紀枠ではありません。
ご指摘ありがとうございます。
訂正致しました。