日本の投手で一番投げられている球種はスライダーではないだろうか?
プロ野球に限らず、高校野球や草野球も含めて最も多いと思う。
一昔前までは変化球と言えば「カーブ」であったが今では「スライダー」。
本当のカーブ(いわゆるドロップ)を投げる投手は減り続けている。
スライダーとは?
スライダーの基本の握りは人差し指と中指を揃えて、ボールの縫い目に沿うように握る。
そしてボールを切るように投げる。
しかし、その軌道は投手によって異なる。
横に滑るように曲がるのが基本的軌道だが、縦に鋭く落ちる軌道の投手もいる。
「縦のスライダー」と言われるが、テレビで見ているとフォークに見える投手もいる。
その他にも、小さく横に滑らせてバットの芯を少しだけ外す軌道もあるが、これは今ではカットボールと言われている。
カットボールと言われているのは10~20年位の話で、これも元々はスライダーからのスピンオフな球種であろう。
一口にスライダーと言っても、一口では説明できない軌道を持っている。
投手がスライダーと言えばスライダー
伊藤智仁、石井一久と球界を代表する左右のスライダーを受けてきた古田敦也。
古田敦也が、「スライダーとはどんな球種か?」と質問された時の回答は、
「投手がスライダーと言えばスライダー」
スライダーに答えはないのだろう。
同時に古田敦也が答えていたのは、
「伊藤智仁のスライダーは最高のスライダー」
伊藤智仁は肩関節の柔らかさ故に、打者の目から消えると言われたスライダーを投げられたのかもしれないが、それ故に故障に苦しみ短命に終わったのが悔やまれる。
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古田敦也の話を聞いていると、投手はわがままな大黒柱、捕手は投手(主人)を支える女房だと強く感じる。
こうしたところからも古田敦也が名捕手だったことが伺える。
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