プロ野球盗塁数とチーム成績の相関関係。盗塁・走塁は量?質?

カープ野球の特徴の一つが機動力野球。

2013年もセ・リーグトップの112盗塁をチームとして記録。

しかし、盗塁数とチーム成績は比例するのだろうか?

 

 

盗塁数とチーム成績は比例はしていない

近代野球はピッチャーの技術(クイック)向上や野球の質の変化もあり、チームとしてシーズン100盗塁を記録すれば上出来の時代である。

2013年チーム盗塁数は以下の通り。

セントラルリーグ パシフィックリーグ
チーム 盗塁数 盗塁死 成功率 チーム 盗塁 盗塁死 成功率
巨人 90 29 .756 東北楽天 62 38 .620
阪神 81 38 .681 埼玉西武 113 54 .678
広島東洋 112 47 .704 千葉ロッテ 91 35 .722
中日 57 31 .650 福岡ソフトバンク 87 39 .691
横浜DeNA 54 33 .621 オリックス 84 35 .710
東京ヤクルト 70 25 .737 北海道日本ハム 120 33 .784

100盗塁以上を記録したのは広島、西武、日本ハムの3球団のみ。

盗塁企図数が100以下のチームもある。

セ・リーグでは盗塁数上位3球団がAクラスになっており、下位3球団は盗塁企図数が100に満たない。

セ・リーグを見ればチーム成績と盗塁数はある程度の相関があるように思われる。

しかし、パ・リーグを見ると全く関係性が見られない。

盗塁数、盗塁企図数、盗塁成功率と日本一となった東北楽天が一番数字が悪い。

パ・リーグを見ると盗塁とチーム成績は全く関係ない。

 

走塁の質が重要な時代に

数字として残る結果だけで見てはいけないのだろう。

一言に「盗塁」と言っても、エンドラン崩れもあれば3ボール2ストライクからの半自動スタートもある。

盗塁は量ではなく、質やタイミングが求められる時代だ。

 

読売ジャイアンツの盗塁成功率は目を見張るものがある。

読売ジャイアンツには鈴木尚広と言う足のスペシャリストがいるが、登場する場面は1点を争う緊迫した場面での終盤。

そんな鈴木尚広の2013年の盗塁数は13(失敗3)で盗塁成功率は.813。

数だけでなく、タイミングや質が重要である事を教えてくれる選手である。

 

東北楽天には聖沢諒と言う走り屋がいる。

2012年、54盗塁で盗塁王になっている。

しかし、2013年はシーズン途中怪我で離脱したため、21盗塁のみ。

この数字がチーム全体の盗塁の数字を引き下げているが、2014年に復活すれば上乗せが期待できる。

田中将大が抜けチーム力の低下が懸念されるが、盗塁・走塁面では上乗せが期待できるのが東北楽天だ。

 

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カープにももちろん質を求めたいが、カープ伝統の機動力野球としては走って走って走りまくってほしい(^^)v

200回チャレンジして.750以上の数字を残せば、戦い方や相手チームの見方がまた変わってくると思う。

 

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