阪神タイガースがGratiii(グラティ)の廃止を決定した。
昨シーズン話題となったポーズだが掛布雅之ゼネラルマネジャー付育成&打撃コーディネーターの苦言も大きく影響しているのだろう。
ガッツポーズは相手チームへの威嚇・挑発となのか?
野球は相手がいるスポーツ、対戦相手への尊敬の念を込めてガッツポーズをするのは好ましくないと言われる。
松井秀喜も父親のこうした教えでガッツポーズはしなくなったらしい。
(センバツでホームランを放った際にはガッツポーズをしているが。)
2013年の日本シリーズでは田中将大のガッツポーズが読売ジャイアンツのホセ・ロペスを挑発したと見られ話題となった。
ただ、ピッチャーがピンチで三振を取ったり、ここぞの場面でホームランが出た時には自然とガッツポーズをしてしまうと思う。
対戦相手からしたら気持ちの良いものではないだろうが、ファンからすれば気持ちの表れでとても盛り上がる。
こうしたガッツポーズは個人的には問題でないと思う。
対戦相手も挑発されたと思うならプレーで返せばいいと思う。
それで試合が盛り上がればファンとしても最高だ。
自然発生ではないGratiii(グラティ)
Gratiii(グラティ)の問題点はチーム・組織として行っており、状況も加味されていない点だ。
ホームランを打った選手がベンチ前でハイタッチを行った後に全員でGratiii(グラティ)。
これでは間違いなく自然発生ではなく組織としての行為。
完全なるパフォーマンスと見られ対戦相手は気持ちが良くないだろう。
「気持ちの表れ」からかけ離れ過ぎている。
(ホームラン後のハイタッチは相手選手・相手投手は何とも思わないのだろうか?)
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メジャーリーグでは挑発行為とみなされると報復としてデットボールを当てられることもある。
報復もどうかと思うが、国技としてプレーヤーも真摯たれの思いがあるのかもしれない。
考えてみれば、日本の国技「相撲」でもガッツポーズは許されない。
国を代表するスポーツには「対戦相手を思いやる」精神が生まれるのだろうか?
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