クリス・ジョンソンが2016年5月17(火)対東京ヤクルトスワローズ、24(水)対読売ジャイアンツとマツダスタジアムで2試合連続完封勝利を記録した。
カープでは1999年5月26日対読売ジャイアンツ@東京ドーム、6月2日対ヤクルトスワローズ@県営宮城球場で紀藤真琴がマークして以来17年ぶり23度目の記録となった。
カープ外国人選手としては初のことである。
連続試合完封勝利の日本記録は6試合連続!
近代野球は投手の分業化が進んでおり、完投勝利数自体が一昔前よりも減少している。
また、バッティングマシンの進化などもあり、投手よりも打者の方が練習環境が整っていると言われていて、完封勝利することも簡単ではない。
連続試合完封勝利の日本記録を調べてみると、戦前に記録されたものだった。
1リーグ制時代の1943年に東京巨人軍の藤本英雄が記録した6試合連続。
今の時代では到底不可能な数字だろう(カープでは、2試合連続が最多)。
この年の藤本英雄は、56試合に登板し、先発46試合、完投39試合、完封19試合、勝利数34、防御率0.73と圧巻の数字を残している。
完封数19、防御率0.73も日本記録。
この年、東京巨人軍は優勝しているが、試合数は84。
半分以上の試合に登板、先発しているが、投球回も432.2/3もあった。
現代野球の倍以上の働きをしていたことになる。
こんな投手、二度と表れないだろう。
2リーグ制後の記録は、1962年に阪神タイガースの小山正明が記録した5試合連続完封がセントラルリーグ記録。
パシフィックリーグでは3試合連続完封を記録している投手が多数いるが、DH制を敷いているパ・リーグでも3試合連続が最多であることを考えると、この記録の難しさを感じ取れる。
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