横浜DeNA高田GM退任へ、日本球界でGMは浸透するのか?

横浜DeNAベイスターズの高田繁GMが退任するようだ。

日本ハムファイターズでもGMを務めており、日本にGM制度を普及・認知させた功労者だと思う。

 

GMは必要か否か?

GM(ジェネラルマネージャー)とは何か?

プロ野球では現場を指揮するのが監督であるが、チーム編成などは基本的に球団が行う。

しかし、球団幹部・職員はほとんどが親会社からやってきたプロ野球には関係の薄い人たち。

そうした人たちが編成を行う球団もあれば、監督が編成まで口を出す球団もある。

素人的な人たちが編成を行うのも問題があるが、現場監督が編成まで行うとなるとかなりの重労働。

そこでそうした実権を握るGMが役職として存在する。

 

日本に初めてGMが誕生したのは1995年千葉ロッテマリーンズの広岡達郎。

かなりの野球好きの私でも、当時はGMの意味があまりわからなかった。

1995年は野茂英雄がメジャーに渡った年でもあり、メジャーリーグの情報を通じてGMが何かを理解していくことができた。

GMが認知されていなかった事もあってか、広岡達郎はかなり非難されていた記憶がある。

そして日本でGMの立場を普及・浸透させたのが2005年から日本ハムのGMになった高田繁だろう。

何より2006年にリーグ優勝・日本一になったことで、その存在価値が増した。

 

今ではGM制度を採用している球団は複数ある。

それが良いかどうかは短期的・長期的両側面からみたチーム作りにあると思う。

短期的にチームが今年優勝させるためにはどのような戦力が必要か?

これを現場監督とすり合わせながら、球団が持つ予算内でやりくりする。

そしてこれ以上に肝になるのが長期戦略にある。

例えばメジャーリーグでは各球団のチームカラーが存在する。

現場の監督が変わってもチームの戦うビジョンはこうだ、という指針。

有名なのはオークランドアスレチックスの出塁率重視の野球。

高給を出してスラッガーを獲る戦略は行っていない。

これは球団・GMが戦略として行っていることで、例え監督が変わってもチームビジョンは変わらない。

長期的編成もこうしたビジョンを基に行っており、毎年戦えるチームの基盤を作るのである。

 

日本プロ野球にはこうした長期的ビジョンを持つ球団は少ないと思う。

ある年は投手力で戦っていたが、ある年は打撃力で戦っているなんてことが少なくない。

カープをみれば伝統の機動力野球というが、以前に比べれば機動力を全面に出したイメージを感じない。

GM制度を採用していないカープだが、機動力野球を長期的戦略としてGM制度を採用しするならば、GMに高橋慶彦を招聘すべきだと思う。

現オーナーの下では無理な話だろうが・・・

 

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