カープが今シーズン71勝目を上げて、今シーズンの5割以上を決めた。
2001年以来13年ぶりのことである。
謎のルールでBクラスとなった2001年のカープ
2001年のセントラルリーグの順位は以下の通り。
順位 | 球団 | 試合数 | 勝利 | 敗戦 | 引き分け | 勝率 | ゲーム差 |
1位 | ヤクルト | 140 | 76 | 58 | 6 | .567 | - |
2位 | 読売 | 140 | 75 | 63 | 2 | .543 | 3.0 |
3位 | 横浜 | 140 | 69 | 67 | 4 | .507 | 8.0 |
4位 | 広島東洋 | 140 | 68 | 65 | 7 | .511 | 7.5 |
5位 | 中日 | 140 | 62 | 74 | 4 | .456 | 15.0 |
6位 | 阪神 | 140 | 57 | 80 | 3 | .416 | 20.5 |
不思議な順位表である。
現在のルールであれば、カープは3位。
首位とのゲーム差を見ても逆転現象が起こっている。
セントラルリーグでは1990年から2000年まで引き分け再試合の制度があった。
実質的に引き分けを無くすことでメジャーリーグの様に勝率数と勝率の順位が同じになるので、チームの順位の決定は簡単だ。
ただし、個人タイトルを考えると試合数に歪みが出るので不公平という声もあった。
個人タイトルを意識してかどうかわからないが、2001年のセントラルリーグは引き分け再試合を無くすと同時に勝利数で順位を決めるルールとした。
これにより痛みを被ったのが広島東洋カープである。
実際に勝利数と勝率で逆転現象を受けた事もあってか、翌年からはあっさりと勝率での順位決定に戻している。
広島東洋カープ、なんとも可哀想なチームだ。
ちなみにこの年、勝利数と勝率で異なるチームが1位であったら、3試合制のプレーオフにより優勝チームが決定する事になっていた。
2001年のこの勝利数での順位決定、パシフィックリーグでは採用されていない。
即ち、このルールで弊害を受けたのは、後にも先にも広島東洋カープだけである。
セントラルリーグが考える事は、どうもおかしな事が多いと感じる。
昨年16年ぶりのAクラスとなりクライマックスシリーズに出場したが、これが2001年3位だったら12年ぶりであった。
12年ぶりではなくて16年ぶり、より喜びを増大させたであろうから、今思えばこれはこれでよかったのかなと思う。
あとは、23年ぶりの優勝を果たせるかどうか・・・