日本プロ野球、また統一球問題で揺れている。
昨年はいわゆる「飛ぶボール」への変更を非公表、今回は規格値を超えたボールの使用。
NPBへの姿勢と共に、製造業の技術も問われている気がする。
事前品質確認と出荷検査は行っていないのか?
製造業はユーザーと品質規定を策定し、その規格値に入ったものを納品する。
ユーザーの要望に適応した試作品を作り、ユーザーが試作品に満足したら量産化へと移行する。
量産初期も量産試作品としてユーザーに品質を確認し、量産OKの許可をもらうのが通例だ。
その際には、メーカーサイドも社内品質検査体制を構築し、ユーザーの品質調査と差異が出ない様に確認を行う。
量産が始まっても定期的に出荷検査をしなければならない。
12万個ものスペックアウト(規格外品)が出るのは、メーカー(ミズノ)、ユーザー(NPB)ともにボールの品質に対しての考えに甘さがあるからではないだろうか?
ミズノは日本を代表するスポーツメーカー。
野球だけでなく、あらゆるスポーツへ製品を納入している。
野球のボールも今まで何億個と出荷していてノウハウもデータも豊富なはずだ。
2012年には基準値(規格下限値)より低いボールが供給されており、今回は基準値(規格上限値)より高いボールが供給されているが、今までの反発係数の中心値、標準偏差などを見てコントロール出来ないのだろうか?
また、社内品質検査データは規格内に入っていたのだろうか?
製造業と野球は日本の中心!!
私が気になるのは野球だけに留まらず、日本の製造業としての見方が変わりそうな点だ。
高度経済成長は日本の製造業の躍進と行っても良い。
その品質管理体制は世界の見本。
奇しくも野球人気も日本経済の動きと同じように推移してきた。
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製造業も野球も日本の中心にあるものだと思う。
国の威信にかけて、規格値に入ったボールを量産しなければならない!!
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