2016年シーズン、最多勝と最高勝率のタイトルを獲得した野村祐輔。
そして最優秀防御率と最多奪三振のタイトルを獲得したのが菅野智之。
2人は1989年(平成元年)生まれの同級生、良きライバルと言える存在である。
通算勝利数、通算勝率で鎬(しのぎ)を削る野村祐輔と菅野智之!
野村祐輔は広陵高校で夏の甲子園で準優勝に輝いた後、明治大学に進学。
2010年ドラフト1位でカープに入団し、新人王を獲得している。
一方の菅野智之は、東海大相模から東海大学に進学し、1年浪人してからジャイアンツに入団し、2014年には最優秀選手(MVP)に輝いた。
また、2017年のWBCではエース格として侍ジャパンを引っ張った投手である。
共に野球エリートの道を歩み、チームのエースへと成長している。
菅野智之は野村祐輔よりも1年遅れて入団しているものの、お互いの通算勝利数・勝率は似たものがある。
入団から2016年までの成績を比較してみた。
野村祐輔 | |||||||
登板数 | 先発数 | 投球回 | 勝利 | 敗北 | 勝率 | 防御率 | |
2012 | 27 | 27 | 172.2/3 | 9 | 11 | .450 | 1.98 |
2013 | 23 | 23 | 149.1/3 | 12 | 6 | .667 | 3.74 |
2014 | 19 | 19 | 104.2/3 | 7 | 8 | .467 | 4.39 |
2015 | 15 | 15 | 87.1/3 | 5 | 8 | .385 | 4.64 |
2016 | 25 | 25 | 152.2/3 | 16 | 3 | .842 | 2.71 |
通算 | 109 | 109 | 666.2/3 | 49 | 36 | .576 | 3.27 |
菅野智之 | |||||||
登板数 | 先発数 | 投球回 | 勝利 | 敗北 | 勝率 | 防御率 | |
2012 | - | ||||||
2013 | 27 | 26 | 176.0/3 | 13 | 6 | .684 | 3.12 |
2014 | 23 | 23 | 158.2/3 | 12 | 5 | .706 | 2.33 |
2015 | 25 | 25 | 179.0/3 | 10 | 11 | .476 | 1.91 |
2016 | 26 | 26 | 183.1/3 | 9 | 6 | .600 | 2.01 |
通算 | 101 | 100 | 697.0/3 | 44 | 28 | .611 | 2.34 |
赤字はタイトルだが、これ以外に野村祐輔は新人王(2012年)、菅野智之は最優秀選手賞(2014年)を受賞している。
菅野智之は2016年に最多奪三振も獲得しているが、野村祐輔はタイプ的に三振を取る投手ではないので、比較対象とはしていない。
2人の投手を比較すると、共に勝率が高いことが特徴的である。
調子の悪いシーズンもあるが、総じてみると負けない投手と言える。
また、菅野智之が2013年に一度リリーフ登板をしているだけで、それ以外は全て先発登板と言うのも特筆すべき点だ。
チームのエースとして、試合を作るのに長けている投手と言える。
通算勝利数は野村祐輔に若干の分があるが、2015年シーズンまでで一度逆転されている。
更に、通算投球回数や防御率を見ても、菅野智之の方が上である。
2016年に一皮むけた野村祐輔、今後、菅野智之以上の成績を残し、球界のエースへと成長していってもらいたい。
野村祐輔と高校時代にバッテリーを組んでいたのがジャイアンツの小林誠司であり、菅野智之が東海大相模時代にショートを守っていたのが田中広輔と言うのも何かの因縁なのだろうか?
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