野球の球と言えば、硬式球と軟式球を知っている人はほとんどだと思うが、準硬式という球があるのを知っている人は少ないと思う。
外は軟式、中は硬式の準硬式野球!
世界的に野球の球と言えば硬式球である。
というのも、実は軟式球は日本で生まれた独特な球。
硬式では危険であるのと同時に、狭い国土の日本ではガラスを割ったりする危険もあって開発されたのではないだろうか。
(漫画の世界ではよくガラスが割れているが、実際にあのような光景を見たことはない(笑))
なので、アメリカなどの海外では軟式球はほぼなく、小さい子の段階から硬式球を扱っている。
日本では少年野球や草野球では軟式球が使われていて、どちらが良いとは言えないが、お国柄があるのだと思う。
そして準硬式球。
野球をやっている人でもあまり見る事のない球である。
準硬式球は、中身は硬式と同じで中心にコルクがあり、それを糸で巻いている。
硬式であれば、そこから牛皮で包むのであるが、準硬式の場合は軟式のようにゴムで覆われている。
普通の軟式球は中が空洞になっているので、真芯に当ると球が潰れて飛んでいかないが、準硬式は潰れる事はないので、そこそこ飛んでいく。
使用するバットも硬式製。
グルーブもほとんどの人が硬式製を使っている。
準硬式と同じように日本人に馴染みがないのが、ソフトボールの硬式(皮)である。
ソフトボールは小中学校で接する機会も多く、ゴム製のボールが標準だと思っているが、実はソフトボールにも硬式(皮)がある。
ゴム製が公式球としてあるのは日本だけのようだ。
高校以上では硬式(皮)が一般的で、オリンピックも硬式(皮)である。
もちろんゴム製よりも硬式(皮)の方が飛距離が出る。
何故、硬式(皮)と書いているかと言えば、野球をやっていた私からすれば軟式の対義語は硬式であるのだが、ソフトボールをやっている人たちはみんな、皮と呼んでいるから。
モノづくり大国日本、その力があってこそ、野球もソフトボールも独自の文化が生まれたのだと思う。
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