黒田博樹が現役引退を表明した。
1年間ローテーションを守り、二桁10勝を上げており、まだまだやれるとの声もあるようだが、体は満身創痍のようだ。
現役引退年に二桁10勝を上げた投手はたったの4人!優勝したのは江川卓と黒田博樹の2人だけ
黒田博樹は2009年にピッチャーライナーを頭部に受け、それ以降は首を中心に体の至る所に痛みがあったり、バランスが悪かったりで、100%の状態でマウンドに上がることは少なかった。
それでも、ローテーションを守り二桁10勝を上げるところに黒田博樹の漢気を感じるが、7年連続二桁勝利を上げながら、現役を引退することとなった。
現役引退年に二桁勝利を上げた投手は黒田博樹で4人目である。
年 | 名前 | 勝利 | 敗北 | セーブ | 防御率 | 投球回 |
1983 | 小林 繁 |
13 | 14 | 1 | 4.05 | 209 |
1987 | 江川 卓 |
13 | 5 | 3.51 | 166 .2/3 |
|
1990 | 村田 兆治 |
10 | 8 | 2 | 4.51 | 115 .2/3 |
2016 | 黒田 博樹 |
10 | 8 | 3.09 | 151 .2/3 |
小林繁と江川卓がいるのには何かの因縁を感じる。
小林繁は、「技巧派に変わればまだまだやれたが、自分が思い描いたボールが投げられなくなっているのに、投げ続けることにこだわろうとは思えなかった」と語っている。
江川卓は肩の痛みが原因である。
「一桁勝利で終わるようではプロ野球を続けちゃダメだ」という考えがあり、現役を続けても翌年は二桁勝利できないという考えから現役引退を決意している。
この4人の中で、最終年に優勝しているのは江川卓と黒田博樹だけである。
村田兆治は先発完投に強くこだわっており、このこだわりをプレーで果たせなくなったことを理由に挙げている。
黒田博樹も9回まで投げることが出来なくなったからと現役引退会見で語っていた。
メジャーに行く前はミスター完投と呼ばれていた血が最後まで残っていたのだろう。
これらの投手は、ケガが原因というよりも、自らのプライドに体が付いてこなくなったから、引退を考えたとも言える。
惨めなプレーは見せたくないのだろう。
黒田博樹は選手たちにこう語ったという。
「2年間、素敵な夢を見させてもらいました。ありがとうございました。」
これはファンが黒田博樹に伝えたい思いである。
本当にありがとう、黒田博樹!
最後の夢、日本一に向かって一丸になろう!!
追記:残念ながら日本シリーズは2勝4敗で敗退。
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