敬遠は球審に意思を示せばOKに⁉敬遠でもドラマは起こるのに…

メジャーリーグのオーナー会議で、「敬遠はボールを四球投げなくても、球審に敬遠の意思を示せば打者を歩かせられる」ことが合意されたそうだ。

この後、規則委員会が承認すれば、選手会の同意なしで変更可能なので、2017年シーズンからこのルールが適用されるかもしれない。

投げるからこそ何かが起こるのが野球の醍醐味

球審に意思を示すだけで敬遠できるのは、ソフトボールのルールである。

そのルールを野球界に適用させようというわけだ。

多少の時短にはなるが、それによって消されてしまう野球の面白みもあるはずだ。

敬遠を巡る攻防と言えば、1990年にカープ金石昭人がジャイアンツのウォーレン・クロマティに、1999年にはジャイアンツの槙原寛己がタイガースの新庄剛志に敬遠球(ボール球)を踏み込んで打たれたサヨナラヒットが印象に強い。

しかしそれだけでなく、例えば敬遠で暴投を投げてしまう投手もいる。

金田正一、小林繁は敬遠球が暴投になってサヨナラ負けを喫したことがある。

ここまでの大投手でも、ドラマが起こることがある敬遠。

たかが敬遠、されど敬遠である。

ピッチャーはマウンドからストライクを投げる練習はするものの、敬遠の練習はしないので、敬遠を嫌がる投手も多い。

キャッチャーが立たずに座ったまま敬遠をするケースもあるが、マウンドから立った状態のキャッチャーに投げるのが苦手な投手もいるのだ。

また、ソフクバンクホークス時代の城島健司や横浜DeNAベイスターズの梶谷隆幸は、敬遠時にピッチャーが集中力を欠いている隙に盗塁を決めたことがある。

投げずに敬遠を認めてしまうと、このようなドラマが無くなってしまうのだ。

 

メジャーリーグのオーナーが何を目的にして投げずに敬遠しても良いと考えているのか謎だ。

それが時短の為と考えるのであれば、何か間違っているような気がする。

 

 

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