野球組織と会社組織の相違点。全権型か依存型に分けられる。

野球の組織を見ていると、一般社会の会社組織と似ているなと感じる事がある。

会社で動労者として働いている方は、そのような見方で野球を見ると、また一味違う楽しみ方が増えるのではないだろうか?

コーチに決定権を与えるか与えないか?どちらが良いのだろうか?

会社組織は、社長を中心に役員が部長や課長を任命し、労働者を上手く動かし、利益を得ていかなければならない。

実はこれ、プロ野球界でも同じことだ。

(プロ野球の場合は労働者である選手は雇用契約ではなく、契約社員、業務委託となる。)

球団社長の上にはオーナーがいるが、これらの役職の人が監督を決め、監督と話し合って各部門のコーチを決める。

監督は部長であり、コーチは課長。

これらは現場だが、会社に営業部や総務部などがあるように、球団にも裏方、営業、球場管理など多くの部門が存在する。

この現場、部長である監督を中心に、投手課、打撃課、守備課、バッテリー課などの各セクションがある。

会社の部長をイメージしてもらいたいが、全権を持って全て管理する人もいれば、ある程度の裁量を与えて自由に仕事をさせる人もいる。

プロ野球の監督も、実は両方のタイプが存在する。

今シーズンからの新監督である高橋由伸や金本知憲は、現役時代に打者であったことから、投手部門は担当コーチに全権を与えている。

実はこのようなケースは珍しくなく、落合博満も森繁和に投手起用は任せていた。

逆のケースも然りで、投手出身の星野仙一は、打順は田淵幸一に組ませていた。

野村克也は捕手出身であったこともあるだろうが、全てを自分で決定していたと思う。

出身ポジションの色が出るのかもしれない。

一概にどちらが良いという訳ではなく、経験や球団カラーによる話と言えるだろう。

 

カープの歴代監督を見ると、全てが把握している訳ではないが、全権を持って指揮する監督が多いのかなと感じる。

緒方孝市も1年目は全てを一人で決定していたと思うが、2年目シーズンは打順を石井琢朗打撃コーチに組ませているのではないかと感じる。

新井宏昌が辞任する時に、代打などの相談もなかったと発言していたが、そうした反省も活かして、ある程度コーチに権限を与えているのだろう。

 

会社組織もそうだが、プロ野球の組織も結果が全てだ。

勝てば官軍でその組織は素晴らしいと称えられ、結果が出なければ揶揄される。

四半世紀に亘って優勝していないカープ、優勝した時の組織がカープに取って一番良い体系と言われることになるだろう。

 

 

関連記事:
    None Found


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください