2015年のプロ野球、交流戦でセントラルリーグ全体で借金17を作ったので、優勝チームが借金していてもおかしくない。
過去のプロ野球での最低勝率・最低貯金での優勝チームを調べてみた。
純粋な1リーグ制と前期後期制で最低勝率が異なる
日本プロ野球での最低勝率・最低貯金での優勝は1973年の読売ジャイアンツと言える。
ジャイアンツV9最後の年に記録した.524。
66勝60敗4分で貯金6での優勝であった。
この1973年は、最終戦まで1位だった阪神タイガース(64勝58敗7分)と2位読売ジャイアンツ(65勝60敗4分)が甲子園での最終戦で直接対決。
この試合に9-0で勝利した読売ジャイアンツが優勝を果たした。
この年の最下位はカープで60勝67敗3分、勝率.472で首位とのゲーム差は6.5しかなかった。
パシフィックリーグでは1973年~1982年に前期・後期の2リーグ制で戦っていた。
前後期65試合ずつを行い、各々の優勝チームが5試合制のプレーオフを行い優勝チームを決める制度である。
この制度であれば、シーズンを通して借金を持ったチームが優勝する可能性はある。
1975年に優勝した阪急ブレーブスは64勝59敗7分、勝率.520で優勝したが貯金は5。
この年の阪急ブレーブスは前期を38勝25敗2分.603で優勝したものの、後期は26勝34敗5分、勝率.433で最下位。
後期優勝した近鉄バファローズとのプレーオフを制して優勝したものの、シーズンを通した成績は、近鉄と8ゲーム差を付けられていた。
前期 | 勝利 | 敗北 | 引分 | 勝率 | 差 |
阪急ブレーブス | 38 | 25 | 2 | .603 | – |
近鉄バファローズ | 31 | 30 | 4 | .508 | 6.0 |
前期 | 勝利 | 敗北 | 引分 | 勝率 | 差 |
近鉄バファローズ | 40 | 20 | 5 | .667 | – |
阪急ブレーブス | 26 | 34 | 5 | .433 | 14.0 |
年間計 | 勝利 | 敗北 | 引分 | 勝率 | 差 |
阪急ブレーブス | 64 | 59 | 7 | .520 | |
近鉄バファローズ | 71 | 50 | 9 | .587 | -8.0 |
1975年はカープが初優勝した年だが、日本シリーズは阪急ブレーブスが4勝2分とカープは1勝もできなかった。
プロ野球の順位決定のルールは定期的に変更になるが、その度に何かの弊害や矛盾が起こる。
簡潔にすればいいのにと思うのだが。。。
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