大瀬良大地がセットアッパーの役割となって初めて、8回を3者凡退で抑えた。
大瀬良大地が得た経験は、チーム全体に還元してもらいたい。
1イニングを抑えるピッチングとは?
大瀬良大地が試合後にこんなコメントを残している。
「真っすぐ一辺倒から、持っている球種を使った。いろんな球種で、力みが出ないようにしました。」
おそらくセットアッパー、クローザーのイメージとして、短いイニングなので真っ直ぐでグイグイ押して、打者を制圧したい、勢いを完全に止めたいというのがあったのかもしれない。
背番号14の大先輩津田恒美がそうであったように。
しかし、近代野球でストレート一本で押せる投手は少ないだろう。
大瀬良大地が持っている”全て”を出してしっかりと1イニングを抑える、これが継続できればリリーバーとしてやっていけるはずだ。
もちろん本人も、首脳陣も、そしてファンも先発に戻ることを望んでいるはずだが、この経験により、先発に戻った時の投球の幅も広がると思う。
この大瀬良大地が得た感覚、チーム全体、特にリリーバーに浸透させていかなければならない。
今現在、後ろで投げている投手はリリーフの経験が少ない。
中崎翔太や戸田隆矢だけでなく、ヒースも元々は先発タイプ。
1イニングをどう抑えるか、その投球術についてはまだまだ悩んでいる状態だと思う。
自分の思っていたリリーフ像に合わせようとして合わないジレンマもあるのではないだろうか?
大瀬良大地が掴んだ感覚、それを投手陣全体に浸透させ、リードするキャッチャー陣にもしっかりと伝えてもらいたい。
大瀬良大地のリリーフ転向は、自身の経験や今シーズンのセットアッパーの穴埋めをするだけでなく、チーム全体の財産としていかなければ意味がない。
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