台風で2日順延した2014年夏の甲子園が遂に開幕。
90周年を迎えた甲子園で熱き戦いを期待したい。
5打席連続敬遠は悪なのか?
90周年を迎える甲子園、96回目を数える夏の選手権大会、様々なドラマが生まれてきた。
とは言え、私の記憶はその1/3程度。
その中でも未だに語り継がれる星稜高校の松井秀喜に対して行われた5打席連続敬遠、改めて考えてみたい。
当時、高校球児であった私。
夏休みの最中で毎日練習をしていたので生で試合を見ていない。
おそらく、その日のニュース、スポーツハイライトで知った情報だと思う。
何が悪いの?
当時から今まで変わっていない感想である。
明徳義塾、今では強豪校の仲間入りを果たしているが、当時はまだまだ新興校。
対する星稜は当時既に古豪であり、4番には怪物松井秀喜。
前日、もしくは何日も前からどうすれば勝てるかを考えに考えて出して作戦だと思う。
そこにルール違反があったわけではない。
悪いことなど何もない。
力が劣っている側として素晴らしいアイデアだったのではないのだろうか?
力と力のぶつかり合いだけが勝負ではないはずだ。
当時の私の監督が、この試合の翌日のミーティングでこの件に関して話をした。
「俺は多くを語らん。」と。
おそらく、この作戦に関しては肯定派だったのだと思う。
試合の結果は3-2の1点差。
4番の松井秀喜は労せずして5度の出塁を果たしているのに敗退した。
松井秀喜が5打席連続敬遠されたのが敗因ではなく、松井秀喜の5度の出塁を活かせなかったことがポイントだろう。
松井秀喜の敬遠の問題点は寧ろこの後のバッター。
後続のバッターがが打てなかった問題もあるが、例えば5番バッターは地元に戻ってからかなり罵声を浴び、苦労した人生を送ったようだ。
華やかな舞台であるが、それ故に負の部分も大きくなる。
でも勝負はそう言ったものであるはずだ。
だからこそ見てるものを魅了する戦いが行われる。
2014年夏、明徳義塾の1回戦の対戦相手はスラッガー岡本和真擁する智弁学園。
馬淵史郎監督は敬遠を示唆する発言をしている。
「勝つための戦略」をどう組み立てていくか、注目の一戦である。
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