プロ野球、打撃タイトルで注目を集めるのは三冠王であり過去7人(計11度)が達成している。
投手の三冠と言えば、最多勝利数、最多奪三振、最優秀防御率であるが、野手の三冠と匹敵するのは、更に最多完封勝利数と最高勝率を加えた五冠王だと言われている。
投手五冠王になった事があるのは過去7人!
投手三冠王について調べてみると、過去18人(19度)達成している。
打撃三冠王を達成した選手と比較すると、確かに人数が多い。
だが、投手五冠王となると過去7人となるので、人数では打撃三冠と並ぶことになる。
投手五冠王が野手三冠王に匹敵すると提唱したのは、スポーツライターで「記録の神様」と呼ばれた宇佐美徹也氏である。
そんな投手五冠王、過去に達成した投手は以下の7人となっている。
年 | 名前 | 球団 | 勝利数 | 完封数 | 勝率 | 奪三振数 | 防御率 |
1937春 | 沢村栄治 | 巨人 | 24 | 7 | .857 | 196 | 0.81 |
1938秋 | スタルヒン | 巨人 | 19 | 7 | .905 | 146 | 1.05 |
1943 | 藤本英雄 | 巨人 | 34 | 19 | .756 | 253 | 0.73 |
1954 | 杉下茂 | 中日 | 32 | 7 | .727 | 273 | 1.39 |
1959 | 杉浦忠 | 南海 | 38 | 9 | .905 | 336 | 1.40 |
1981 | 江川卓 | 読売 | 20 | 7 | .769 | 221 | 2.29 |
2006 | 斉藤和巳 | ソフトバンク | 18 | 5 | .783 | 205 | 1.75 |
野手三冠王は1970年代に王貞治、1980年代に落合博満、ブーマー、バースと4人(計8度)獲得していたが、投手五冠王は1950年代までに多いようだ。
カープで投手五冠を達成した投手はいないが、2010年に前田健太が投手三冠王にはなっている。
この年の前田健太の完封数は2で東京ヤクルトスワローズ館山昌平の4に及ばす、勝率は.652で阪神タイガースの久保康友の.737に及ばず、共に2位であった。
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