2016年日本シリーズ。
25年ぶりに日本シリーズに進出したカープは、地元マツダスタジアムで2連勝した後に、まさかの4連敗。
敵地札幌ドームでの戦いで主導権を持っていかれたまま日本シリーズが終わってしまったが、流れはいつ北海道日本ハムファイターズへと移ってしまったのだろうか?
札幌ドームで新井貴浩を4番で起用した意図とは?
マツダスタジアムでの1,2戦はファイターズに野球をさせず、カープが気持ちが良いくらいの勝ち方で連勝をした。
4連勝で終わってしまうのでは?と言う声も私の周りやネット上でも見られたが、そうは問屋が卸さない。
日本シリーズの総括として、継投、敬遠、守備固め、守備位置、サインミスなどベンチワークで多くの事が語られているが、私が思うに、何故札幌ドームで4番新井貴浩を起用したのがポイントになっていると思う。
1,2戦目、新井貴浩はベンチスタートであった。
4番レフトに松山竜平、6番ファーストでエルドレッドを起用したスタメン。
シーズン中もこの3人のうち2人を起用してきた。
日本シリーズ1,2戦目は松山竜平とエルドレッドの起用がはまり快勝。
その流れを、札幌ドームではDHが使えるからといって、3人起用したのが歪が生じるスタートだったと思う。
良い打線の流れで来ていたので、短期決戦の日本シリーズではその流れを踏襲すべきだったと感じる。
4番にこれまでの2戦で起用しなかった新井貴浩をはめれば、打線の流れが変わってしまう。
広い札幌ドームを考えれば、レフトに赤松真人か野間峻祥を下位打線で起用して、打線の流れをそのままに守備を固める作戦が取れたはずだ。
シーズンの戦い通りと考えれば、4番新井貴浩の起用は当たっているように見えるが、新井貴浩がシーズン中にスタメンを外れていたのは、読売ジャイアンツ菅野智之や阪神タイガース藤浪晋太郎などの速球派投手の時。
ファイターズの先発は3戦目が有原航平、4戦目は高梨裕稔であり、速球派である。
新井貴浩を無理に先発4番にする必要があったとは思えない。
(シーズン中に4試合連続でスタメンを外れたことはもないが。。。)
今回のシリーズ、短期決戦用に動いた栗山英樹、シーズン通りの戦いに徹した緒方孝市という比較がされているが、短期決戦用の采配・戦いがカープにできたのだろうか?
1,2戦目連勝したのはシーズンの流れ通り。
3戦目から投手交代を早めに出来たかといえば、1,2戦目連勝した後なので、余計に動き辛い。
また、先発投手は好投していた。
仮に早め早めの継投としたときに、ファイターズのように投手陣が機能したかはわからない。
普段の戦い方で散ったカープ、仕方ないかなと思う。
しかし、普段戦わないDH制の布陣に悩まされたところから、流れがカープの手から離れていってしまった気がしてならない。