2015年のカープは、前田健太、クリス・ジョンソン、黒田博樹、福井優也の先発四本柱が安定していた。
その中でも、前田健太が最多勝、そしてクリス・ジョンソンが最優秀防御率のタイトルを獲得した。
異なる投手が最多勝・最優秀防御率のタイトルを獲得してBクラスは史上初!
先発4本柱が安定していながら、Aクラスに入れなかった2015年の広島東洋カープ。
先発4本柱が安定していながら、借金でシーズンを終え2015年の広島東洋カープ。
しかも、最多勝と最優秀防御率のタイトルをそれぞれ獲得したスーパーエースが2人もいるのにである。
過去に最多勝と最優秀防御率を別々の投手が獲得して、Bクラスだったチームがあるのだろうか?と調べてみた。
タイトルにも書いているので、答えは出てしまっているが、過去にそんなチームはない。
しかし、1988年の日本ハムファイターズは、2015年のカープに似た状況であった。
15勝で最多勝を西崎幸広と松浦宏明が分け合った。
そして、最優秀防御率を河野博文が2.38で獲得。
しかし、チーム成績はAクラス3位ながら、借金3。
(2015年のカープはBクラス4位で借金2。)
長いプロ野球の歴史の中でも、こうした現象は2度しかないのである。
1988年の日本ハムファイターズは、西崎幸広が15勝11敗、松浦宏明が15勝5敗4セーブと貯金を作ったが、他の投手で貯金を作った投手はほとんどいない。
再優勝防御率のタイトルを獲得した河野博文も、リリーフでの登板が多く、6勝5敗9セーブの成績であった。
野球は投手が中心のスポーツ、試合の7~8割が投手の調子で決まるというが、それでもスーパーエースが1人、2人いても優勝は出来ないということだろう。
チーム全体の底上げが必要である。