前田健太が今シーズン10勝目を上げた。
これで1991年の川口和久以来、球団史上4人目となる6年連続2桁勝利を上げた。
この記録、近代野球では驚異的な数字である。
最多勝の数字も低くなった近代野球で2桁勝利はとても価値が高い
前田健太が上げた6年連続2桁勝利、カープでは4番目に長い記録である。
順位 | 名前 | 期間 | 連続年 |
1位 | 北別府学 | 1978~1988 | 11年連続 |
2位 | 長谷川良平 | 1950~1957 | 8年連続 |
3位 | 川口和久 | 1986~1991 | 6年連続 |
前田健太 | 2010~2015 | 6年連続 |
200勝投手の北別府学は長くエースの座を務めただけあり、11年連続。
この球団記録を破ることは容易ではないだろう。
長谷川良平はルーキーイヤーから8年連続であり、時代を感じることができる。
川口和久が6年連続2ケタ勝利を上げて以降の記録であることは、カープの投手力が落ちていったことを物語っているのかもしれない。
大野豊や佐々岡真司がクローザーを務めなければ達成していた記録かもしれないが、黒田博樹の日本時代は3年連続2桁勝利を二度記録したことがあるが6年連続はなく、至難の業である。
2014年のセントラルリーグの最多勝が13勝である通り、先発投手の中6日制が定着して勝ち星が伸び辛くなっているのも2桁投手が出辛くなった要因と言える。
現に、前田健太以外に2010~2014年まで2桁勝利を上げている投手は日本には誰もいない。
メジャーに渡った日本人投手を見ても、黒田博樹が同期間、田中将大が楽天時代の2009年から記録を継続しているが、それ以外の投手では見当たらない。
カープに復帰した黒田博樹、同じ88年生まれの田中将大と肩を並べた前田健太、球界を代表するエースといっても過言ではない。
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