2015年の高校野球、監督の勇退で世代交代の話が活発だ。
次期監督には甲子園で活躍した元キャプテンが就任するケースが多い。
甲子園通算勝利数ランキング上位の監督が二人も勇退?
多くのプロ野球選手を輩出している横浜高校。
部長小倉清一郎と監督渡辺元智のコンビで何度も甲子園に出場しているが、昨年小倉清一郎が勇退、そして、今夏渡辺元智も勇退した。
渡辺元智は甲子園通算勝利数ランキング3位となる通算51勝を上げているが、1位である智辯和歌山の高嶋仁監督も勇退するのでないかという報道が出ている。
これで甲子園通算勝利数ランキングトップの現役監督は、帝京高校の監督前田三夫となった。
順位 | 名前 | 勝利数 (春/夏) |
勝率 (春/夏) |
1位 | 高嶋仁 (69歳) |
63 (26/37) |
.670 (.703/.661) |
2位 | 中村順司 (68歳) |
58 (31/27) |
.853 (.816/.900) |
3位 | 渡辺元智 (70歳) |
51 (23/28) |
.699 (.657/.737) |
前田三夫 (65歳) |
51 (21/30) |
.689 (.618/.750) |
|
5位 | 馬淵史郎 (59歳) |
45 (18/27) |
.643 (.621/.659) |
6位 | 木内幸男 (83歳) |
40 (13/27) |
.678 (.684/.675) |
7位 | 蔦文也 (故人) |
37 (21/16) |
.771 (.808/.727) |
阪口慶三 (71歳) |
37 (23/14) |
.561 (.605/.500) |
|
9位 | 西谷浩一 (45歳) |
36 (12/24) |
.837 (.750/.889) |
10位 | 尾藤公 (故人) |
35 (22/13) |
.778 (.815/.722) |
こうしてみると、高校野球の監督は頑張っても70歳くらいが引き際なのかもしれない。
前田三夫や馬淵史郎がどこまで勝利数を積み重ねていけるかの興味があるが、10~20年後には大阪桐蔭の西谷浩一がトップに躍り出るような感じがする。
今夏の大会に出場している中京大中京の監督高橋源一郎は1997年のセンバツで準優勝した時のキャプテンで、高校野球ファンの人は覚えている人も多いだろう。
横浜の新監督は2001年度のキャプテンである平田徹。
本人の出場機会はそれほど多くはなかったが、チームを夏の甲子園ベスト4まで進出している。
そして智辯和歌山の新監督になるのは、主軸として1997年の夏の甲子園優勝に貢献した喜多隆志と言われている。
喜多隆志は慶応大学を経て千葉ロッテマリーンズに入団したが、引退後は朝日大学硬式野球部でコーチを務めた後、現在は母校である智弁和歌山の教員でありコーチ。
プロアマ規定が徐々に緩和されており、元プロ野球選手が監督になることも可能になったが、甲子園で活躍した選手、プロ野球で活躍した選手が高校野球の監督して戻ってくるのは、野球ファンとしては堪らない第2ステージの楽しみ方だと思う。
関連記事:
- None Found