選抜高校野球、明治神宮大会枠や希望枠の勝率や初戦突破率は?

選抜高校野球は21世紀になって、21世紀枠や明治神宮大会枠、そして希望枠など、新しい選出基準が採用された。

こうした方法で選出されたチームの勝率は良いのだろうか?

特別枠での勝率は低い?

21世紀枠での勝率や1回戦突破率が低いことは昨日記事にした。

1回戦突破率は.310で、勝率は.288。

では、神宮大会枠や希望枠で出場した高校は勝率が良いのだろうか?

2003年から採用された神宮大会枠は、秋の地区大会で優勝したチームが戦う神宮大会で優勝した地区の出場枠が1枠与えられる制度。

神宮大会優勝校の地区で次点の高校が選抜に出場できることになる。

(2016年3月26日加筆)

地区・都道府県 出場校 結果 勝敗
2003 東海・愛知 東邦 初戦敗退 0勝1敗
2004 東海・静岡 常葉菊川 初戦敗退 0勝1敗
2005 九州・福岡 戸畑 初戦敗退 0勝1敗
2006 北海道 旭川実 初戦敗退 0勝1敗
2007 四国・高知 室戸 ベスト8 2勝1敗
2008 関東・栃木 宇都宮南 初戦敗退 0勝1敗
東海・三重 宇治山田商 ベスト16 1勝1敗
2009 関東・茨城 下妻二 初戦敗退 0勝1敗
2010 東海・三重 三重 ベスト16 1勝1敗
2011 東京 国学院久我山 初戦敗退 0勝1敗
2012 東北・岩手 花巻東 初戦敗退 0勝1敗
2013 東北・岩手 盛岡大付 ベスト16 1勝1敗
2014 九州・長崎 創成館 初戦敗退 0勝1敗
2015 東北・青森 八戸学院光星 2回戦進出 1勝1敗
2016 四国・高知 土佐 初戦敗退 0勝1敗

2008年は記念大会で神宮大会優勝・準優勝校の地区から2校を選出。

1回戦突破したのは15校中5校で、率にすると.333。

勝率も6勝15敗で、.286で21世紀枠と変わらない。

 

では、希望枠はどうか?

希望枠は2008年までで廃止されたたが、神宮大会枠を逃した地区の次点校で一番守備率の良いチームが選手されていた制度である。

地区・都道府県 出場校 結果 勝敗
2003 北海道 旭川実 初戦敗退 0勝1敗
2004 東北・秋田 秋田商業 ベスト8 2勝1敗
2005 四国・香川 三本松 初戦敗退 0勝1敗
2006 東北・岩手 一関学院 初戦敗退 0勝1敗
2007 東海・岐阜 大垣日大 準優勝 4勝1敗
2008 東北・岩手 一関学院 初戦敗退 0勝1敗

希望枠は、初戦突破率.333で、6勝6敗で勝率は5割。

データが少ないのと、大垣日大が2007年に準優勝しているので勝率が上がっているが、初戦突破率を見ると、やはり勝ち上がっていけるわけではなさそうだ。

 

旭川実業は、21世紀枠と希望枠の両方で、一関学院は希望枠で2度出場している。

希望枠の廃止により、稀な高校となった。

 

神宮大会枠や希望枠は、各地区の次点のチームなので、全国大会となるセンバツの甲子園で勝ち上がることは難しいのだろう。

ましてや21世紀枠はそこまでも勝ち上がっていないチームなので、甲子園で勝ち上がることは至難の業となる。

 

 

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