守備の名手菊池涼介。
プロ野球史上最高の二塁手と言っても過言ではない。
菊池涼介=補殺のイメージが強く、シーズン補殺数の日本記録も持っているが、二塁手以外のシーズン補殺数はどんな選手が記録しているのだろうか?
二塁手以外の補殺記録はプロ野球黎明期の選手がほとんど!
プロ野球の補殺数、ポジション別の日本記録は以下の通りである。
(投手の記録が出てこない(^-^;)
ポジション | 補殺数 | 名前 | 球団 | 年 |
捕手 | 119 | 土井垣武 | 東映フライヤーズ | 1954 |
一塁手 | 124 | ペタニージ | ヤクルトスワローズ | 1999 |
二塁手 | 535 | 菊池涼介 | 広島東洋カープ | 2014 |
三塁手 | 522 | 坂本文次郎 | 大映スターズ | 1955 |
遊撃手 | 502 | 杉浦清 | 中日ドラゴンズ | 1948 |
外野手 | 23 | 日下隆 | 近鉄パールス | 1954 |
菊池涼介の記録はもちろん21世紀であるが、それ以外は20世紀のものである。
一塁手のペタニージが20世紀末、1999年(平成11年)と比較的新しい記録であるが、それ以外は全て1955年までに記録されている。
これは時代背景があるのかもしれない。
現代のようにボールやバットの質が良くなく、ホームラン数も少ない時代。
スモールベースボールではないが、どうしても叩きつけるグラウンダーの打球が多くなっていたのではないだろうか?
そう考えると、近代野球で補殺を増やす菊池涼介の守備力は驚異的である。
各球団、クリーンアップを中心に長打力のある選手が座っている。
フライアウトの割合が多い選手が黎明期と比較して増えているはずだ。
(同様に、長打力がある選手は三振が多い傾向にある。)
類まれな守備範囲がないと達成できない数字であるのだ。
2016年、菊池涼介は525補殺であったが、遊撃手の田中広輔は467補殺であった。
2人合計で992補殺。
菊池涼介は体調不良、及び左肩打撲で2試合欠場している。
また、田中広輔は18失策と、セントラルリーグの遊撃手では最も多い失策数となっている。
タラレバは禁物だが、菊池涼介が全試合出場していれば、田中広輔の失策数が少なければ、二遊間の2人で1000補殺も記録できた。
もちろん、1,000補殺を記録した二遊間コンビはこれまでにいない。
2017年には、二人で是非達成してもらいたい!
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