全国高等学校野球選手権大会、通称「夏の甲子園」。
東京は東西に、北海道は南北に分かれて、各都道府県の予選を突破した高校が集結する日本でもトップレベルに人気のあるスポーツ大会である。
一方、選抜高等学校野球大会、通称「春の選抜」は前年秋の地方大会が選考基準になり、その上位進出校が選抜されるのだが、21世紀枠と言う特殊な選考基準で出場できる学校がある大会である。
21世紀枠での選抜出場校が夏も連続して甲子園に戻ってきた学校は2校のみで、その確率はたったの3.3%!
21世紀を迎えた2001年に採用された21世紀枠。
2023年までに61校が21世紀枠で春の選抜に出場しているが、夏も連続で出場したのはたったの2校しかない。
(新型コロナウイルスの感染拡大を受け開催中止となった2020年はカウントせず。)
率にすると、たったの3.3%。
21世紀枠は、失礼な書き方をすれば、実力はその程度と言える。
21世紀枠での選抜出場から夏も甲子園に戻ってきた2校とは、2001年の沖縄県宜野座と2010年の山形中央。
宜野座は、前年秋の沖縄県大会で優勝し、九州大会でベスト8。
山形中央は、前年秋の山形県大会を準優勝して東北大会に進み、優勝した秋田商に準々決勝で0-1と惜敗してベスト8。
選抜出場枠は、九州は8県で4校、東北は5県で2校と共に狭き門であり、あっと一歩のところで選抜の標準推薦を逃していた形だ。
要は力があった2校である。
宜野座は21世紀枠で出場しながら、その大会でベスト4まで進出している実力校だ。
こうしたデータを見ると、春の選抜の21世紀枠はやはり不要ではないかと思う。
21世紀枠がなければ、もちろん宜野座も山形中央もセンバツに出られなかったのだが、貴重な3枠、出場すべき力がある高校に充ててほしいと思う。
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