毎年100人近くが入団するプロ野球。
しかし、ルーキーから活躍できる選手はもちろん少ない。
特に野手は、プロのスピードや変化球に対応できるようになるまで時間がかかり、ルーキーから3割を超える打率残した選手はとても少ない。
高卒ルーキーで打率3割を残したのは清原和博ただ一人
野球の投手と打者・野手、相対するもので全く役割が違う。
投手は自分主導であるため、能力があればルーキーから活躍できる投手が多い。
一方の打者は、相手となる投手に対応しなければならない。
特にプロの変化球のキレはアマチュアとは違うと語る選手が多く、対応できるまで時間がかかる。
また、40歳を超えて活躍する選手も野手よりも投手が多いのは、動体視力が問題と言われる。
自分主導である投手は動体視力の衰えがそれほどプレーに支障をきたさないが、打者はどうしても反応が悪くなるため、40歳を超えるとプレーできなくなると言われている。
それだけ野手は相手との戦いが多い。
ルーキーからプロの投手と対応できる選手は少なく、ルーキーながら打率3割を超えた選手は過去12人しかいない。
年 | 名前 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 球歴 |
1954 | 阪田清春 (阪急) |
.310 | 0 | 16 | 2 | 滝川中 |
1946 | 田川豊 (グレートリング) |
.341 | 1 | 46 | 26 | 呉港中-法政大 ー川崎重工業 |
1946 | 飯島滋弥 (セネタース) |
.312 | 12 | 57 | 11 | 県立千葉中-慶應義塾大 -日立航空 |
1954 | 広岡達朗 (読売) |
.314 | 15 | 67 | 9 | 呉三津田 ー早稲田 |
1955 | 渡辺清 (阪急) |
.303 | 2 | 54 | 33 | 戸畑 -専修 |
1958 | 長嶋茂雄 (読売) |
.305 | 29 | 92 | 37 | 佐倉第一 -立教 |
1981 | 石毛宏典 (西武) |
.311 | 21 | 55 | 25 | 市立銚子-駒澤 -プリンスホテル |
1985 | 横田真之 (ロッテ) |
.300 | 9 | 51 | 17 | 明徳 -駒澤 |
1986 | 清原和博 (西武) |
.304 | 31 | 78 | 6 | PL学園 |
1998 | 坪井智哉 (阪神) |
.327 | 2 | 21 | 7 | PL学園- 青山学院-東芝 |
1998 | 高橋由伸 (読売) |
.300 | 19 | 75 | 3 | 桐蔭学園 -慶応義塾 |
2021 | 牧秀悟 (横浜) |
.314 | 22 | 71 | 2 | 松本第一高 -中央大 |
1934年に誕生した日本のプロ野球。
80年以上の歴史がありながら、打率3割を超えたルーキーは過去12人しかいない。
21世紀になってからは誰も達成していなかったが、牧秀悟が2021年に23年ぶりに記録した
高卒ルーキーでは清原和博ただ一人。
ルーキーで3割を超えた長嶋茂雄は打点王と本塁打王を獲得している。
この2人はルーキー時代から並外れた実力を持っていたのだ。
過去8人しかいないルーキーでの打率3割、普通で考えれば新人王当確かと思いきや、渡辺清、横田真之、坪井智哉、高橋由伸、そして牧秀悟の5人は新人王を獲れていない。
プロ野球では黄金世代と言われる世代があるが、逸材が集まる年があるという事だろう。
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