平成を代表する投手の一人、斎藤雅樹が野球殿堂入りを果たした。
11試合連続完投勝利を記録するなど、沢村賞3回、最多勝利5回、最優秀防御率3回と多くのタイトルを記録し、通算180勝96敗、通算勝率.652と驚異の数字を残している。
斎藤雅樹11試合連続完投勝利の前後の登板は?
斎藤雅樹と言えば、1989年に記録した11試合連続完投勝利の日本記録をイメージする人も多いだろう。
分業制が確立している現代野球、おそらく今後破られることのない記録の一つだと思う。
しかし、この11試合連続完投勝利の記録中、カープとは1試合も対戦していない。
【斎藤雅樹の11試合連続完投勝利】
日にち | 相手 | 球場 | 投球回 | 自責点 | 勝敗 |
5月7日 | 広島 | 広島市民 | 1 | 3 | 負 |
5月10日 | 大洋 | 横浜 | 9 | 2 | 勝 |
5月17日 | 中日 | 平和台 | 9 | 2 | 勝 |
5月24日 | ヤクルト | 東京ドーム | 9 | 1 | 勝 |
5月30日 | 大洋 | 新潟 | 9 | 0 | 勝 |
6月4日 | 阪神 | 東京ドーム | 9 | 0 | 勝 |
6月10日 | ヤクルト | 神宮 | 9 | 0 | 勝 |
6月16日 | 中日 | 東京ドーム | 9 | 1 | 勝 |
6月24日 | 阪神 | 甲子園 | 9 | 1 | 勝 |
7月1日 | ヤクルト | 神宮 | 9 | 1 | 勝 |
7月8日 | 大洋 | 横浜 | 9 | 2 | 勝 |
7月15日 | ヤクルト | 東京ドーム | 9 | 2 | 勝 |
7月22日 | 阪神 | 甲子園 | 7 | 0 | 負 |
8月1日 | ヤクルト | 東京ドーム | 9 | 0 | 勝 |
8月7日 | 広島 | 東京ドーム | 10 | 2 | 勝 |
8月12日 | 中日 | ナゴヤ | 8/2/3 | 4 | 負 |
8月17日 | 大洋 | 東京ドーム | 10 | 2 | 勝 |
8月27日 | 中日 | 東京ドーム | 1.2/3 | 7 | 負 |
前後数試合も表に加えてみた。
11試合連続完投勝利が始まる直前の試合はカープ戦で1回ノックアウト。
そこから中3日で先発して、この快進撃が始まった。
記録が途切れた阪神戦も自責点0で、0-5で試合にも負けて敗戦投手。
自信のエラーや岡崎郁のエラーが絡んでの5失点だが、当日の予想は雨で、前日に槇原寛己に誘われて深酒をしていたという噂も。
この登板後は2試合連続完投していただけに悔やまれる1敗である。
そして2試合連続完投勝利後の次の試合、8月12日の中日戦では9回1死までノーヒットノーランの快投をしていたが、そこからあれよあれよと安打を打たれ、最後は落合博満に逆転サヨナラ3ランを打たれて敗戦投手に。
しかし、その次の登板はやはり完投勝利しているのが、この年の斎藤雅樹のスゴさだと思う。
11試合連続完投勝利は偉大な記録であるが、その後の登板も素晴らしいピッチングをしていたのである。
球団別通算成績は対カープが一番悪いが、江藤智には無双だった斎藤雅樹
11試合連続完投勝利中にカープ戦には登板していない斎藤雅樹。
結果的にカープ戦には相性が悪かったが、11試合連続完投勝利はローテーション通りに回っており、カープ戦を回避したわけではないだろう。
だが、通算勝利、勝率を見るとカープに相性が悪いのがわかる。
対戦相手 | 通算勝利 | 通算敗戦 | 通算セーブ | 通算勝率 |
阪神 | 40 | 15 | 2 | .727 |
大洋・横浜 | 37 | 22 | 2 | .627 |
中日 | 34 | 22 | 3 | .607 |
ヤクルト | 49 | 21 | 2 | .700 |
広島 | 18 | 14 | 2 | .563 |
通算 | 180 | 96 | 11 | .652 |
カープに相性が悪いというものの、勝率はしっかりと5割を超えている。
特に江藤智には通算48打数1安打で打率.021、0本塁打、0打点、初打席から45打席目に初めて安打を放つまで完璧に抑えていた。
しかし、当時のカープは山﨑隆三、正田耕三、野村謙二郎、前田智徳、金本知憲など左打者が多かったため、サイドスローの斎藤雅樹にとっては厄介だったかもしれない。
思えば、4年連続開幕戦完封の記録が懸かった1997年の開幕戦対ヤクルトスワローズ、この年にカープからスワローズに移籍した左打者の小早川毅彦に3打席連続本塁打を浴びてから、調子が下降線になったような気がする。
カープ戦に強ければ、200勝を達成していただろうか?
カープ戦への登板が増えれば他球団への登板数が減っていたはずなので、それほど通算勝利数は変わらないかもしれないが、これだけの大投手は今後なかなか出てこないと思うし、カープがこうした投手に苦手意識を持たれていたのは、今のカープ打線からすれば考え辛い。
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