新ポスティングシステムが合意に達したようです。
報道されていたように、上限2,000万ドル(約20億円)。
田中将大本人は大リーグ挑戦の意思を表明しましたが、球団はどう考えるか?
20億円が低すぎると問題になっていますが、ビジネスライクに田中将大の商品価値を考えた時にどれほどなのでしょうか?
先ずは、先人との比較を。
比較対象として、松坂大輔とダルビッシュ有を比較対象として、アメリカサイドからの視点で為替は無視してドルで考えます。
松坂大輔:5,111万1111ドル11セント(2006年)
ダルビッシュ有:5,170万3411ドル(2011年)
松坂大輔60億円、ダルビッシュ有40億円と報道されていますが、ドルベースではほぼ同等。
メジャーから見れば、同等の価値と判断されたと思います。
通算勝利数を比較してみます。
ポスティングまでの勝利数は、松坂大輔108勝、ダルビッシュ有93勝。
1勝あたりに換算すると、松坂大輔が約47.3万ドルでダルビッシュ有が55.6万ドル。
通算で考えるよりも、直近の成績が価値を高めると考えて直近2年で比較すると、松坂大輔31勝、ダルビッシュ有30勝。
これを1勝当たりで計算すると、松坂大輔が約165万ドルでダルビッシュ有が約172万ドル。
メジャーリーグは勝利数よりローテーションを守る事が重視されるので、直近2年の先発回数とイニング数を比較すると、先発数は共に53回。
イニング数は、松坂大輔が401.1/3イニングで、ダルビッシュ有が434イニング。
イニング当たりで比較すると、松坂大輔が約12.7万ドルでダルビッシュ有が約11.9万ドル。
通算勝利数、直近2年の勝利数、イニング数もほぼ同等で、ポスティング額もほぼ同等。
ここに田中将大の成績を加えてみましょう。
松坂大輔 | ダルビッシュ有 | 田中将大 | |
通算勝利数 | 108勝 | 93勝 | 99勝 |
直近2年の勝利数 | 31勝 | 30勝 | 34勝 |
直近2年の先発回数 | 53回 | 53回 | 49回 |
直近2年のイニング数 | 401.1/3イニング | 434イニング | 385イニング |
ポスティング額 | 約5,111万ドル | 約5,170万ドル | (上限2,000万ドル) |
田中将大は2012年に怪我をしていた影響で、直近2年の先発回数やイニング数が松坂大輔やダルビッシュ有に劣りますが、そこを除けば先人二人と同じような成績です。
(直近2年にしなかったのは、直近3年にすると松坂大輔が出場したアテネオリンピック期間が入る為)
新ポスティング額の話が出るまでは、田中将大のポスティング額は100億円(約1億ドル)との報道が出ていましたが、成績を見れば、50億円(約5,000万ドル)が相場で、今年の成績をクローズアップしたとしても、100億円(約1億ドル)は行き過ぎではないかと思います。
成績が中心になるにしろ、球団経営となれば、集客力もお金の要素に入ってくると思います。
お客さんを球場に呼ぶ集客力、各種スポンサーへの集客も考えると単純に成績だけで比較できないのが難しいところです。
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