プロ野球は投手の分業化が進み、年々先発投手の規定投球回達成者が減ってきているように感じる。
年度別の規定投球回達成人数について調べてみた。
年々減少している規定投球回達成人数
1974年に最多セーブの表彰が始まった。
それ以前にも8時半の男:宮田征典がいたが、最多セーブの表彰が制定が決まったのちに阪神から南海に移籍して、監督野村克也の一言によりリリーバーに転身した江夏豊の活躍により、徐々に投手の分業化が進んだと思う。
そして、1980年以降は各チーム絶対的ストッパーを配置することになり、2000年代に入ると7回以降の重要性が増していき、セットアッパーの地位も高まった。
逆に先発投手の負担は減ったように思う。
実際に規定投球回数に達する投手は年々減っている。
最多セーブが制定された1974年以降の規定投球回達成者をグラフ化してみた。
2014年はセントラルリーグで15人、パシフィックリーグで13人である。
セントラルリーグでは2008年には10人しかいなかった。
これ以上、規定投球回に達する人数が減ることはないだろうが、両リーグとも20人以上は規定投球回に達しても良いのではないかと思う。
中6日で回るローテーション、先発は6回3失点のクオリティスタートがベースになっているようだが、これは中4-5日で回るメジャーリーグがベースになっている基準値。
日本なら7回3失点が基準になっても良いだろう。
そもそも先発投手は完投を目指してなげてもらいたい。
最近では肘にメスを入れるトミー・ジョン手術を受ける選手が増えていて問題になっているが、昭和の時代はそれほどいなかった。
先発投手が長いイニングを投げた方が、チームとしてけが人も少なく機能するのではないだろうか?
カープでは先発ローテーションで回るであろう大瀬良大地や野村祐輔が200イニングを目標に掲げている。
この2人が規定投球回を上回り200イニングを達成するほどのローテーションが組めれば、チームはリーグの最上位にいるはずだろう。
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