読売ジャイアンツに優勝マジックが再点灯した。
強さを感じないのに勝ってしまうのが今シーズンのジャイアンツの特徴か!?
ここ1番の勝負強さ?
ジャイアンツのチーム打率、総得点はリーグで一番下。
残りも20試合ほどになってきたので、最下位のままシーズンが終わるかもしれない。
ではホームランが多いかと言えば、カープの方が多い。
ジャイアンツがリーグ1位の記録は盗塁数だけだが、それもカープとは僅か2つ差。
防御率が断トツかといえば、これもカープのが上。
ほとんどの記録でカープはジャイアンツを上回っているのだ。
これでジャイアンツがカープを上回って首位に立っているのは、ここ1番の勝負強さがあるからだろう。
例えば、盗塁。
数字はほぼ同等だが、ジャイアンツ足のスペシャリスト鈴木尚広の存在が大きい。
数字だけでなく、鈴木尚広が登場すると球場の雰囲気が変わる。
僅差で登場すると、もう1点が入る事が約束されているような雰囲気になることがある。
実際に盗塁の数字だけでなく、その走塁技術で点数をもぎ取ったことも何度かあり、数字だけに表れないほどの驚異がある。
カープにも足のスペシャリスト赤松真人がいる。
走塁・盗塁技術は鈴木尚広と遜色ないと思うが、相手にかけるプレッシャーが違うと感じる。
ここぞの試合で鈴木尚広の存在で勝った試合も何度があるのは大きい。
そして投手を含めたディフェンス面。
防御率はカープの方が上だが、総失点はジャイアンツが一番少ない。
これは失策数の差が数字に表れている。
2014年9月11日現在、ジャイアンツのエラー数はジャイアンツ59に対してカープは82。
ホームグラウンドの違いもあり単純には比較できないが、失策の少なさは攻撃へのリズムを生み、少ないチャンスをものにするリズムを生む。
これもジャイアンツがここぞで勝てる要因の一つだと思う。
今年ジャイアンツが優勝したら誰がMVPになるのだろうというくらい、個々の数字を見ると寂しいものがある。
個人成績をみてジャイアンツの力が落ちてきたという人がいるが、私は全く逆だと思う。
個々の成績が悪くても勝つ方法を知っているわけで、個人成績が上がってきたら手の付けられないチームになるはずだ。
落合博満政権時の中日ドラゴンズの雰囲気に原辰徳ジャイアンツが似てきた。
いわゆる「試合巧者」である。
残り約20試合で4ゲーム差。
カープが今から急に野球を変える訳にはいかないので、自分たちの野球をやって結果を信じるしかないだろう。
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