2015年4月24日(土)対阪神タイガース@マツダスタジアム、黒田博樹が藤浪晋太郎の度重なる内角攻めに威嚇するシーンがあった。
心は熱く頭は冷静な漢、黒田博樹
場面は1-1の同点で迎えた2回裏1死1塁、サインは送りバント。
ワンボールから藤浪のすっぽ抜けたボールが2球続けて黒田博樹の胸元をえぐった。
そして黒田博樹が藤浪晋太郎に詰め寄り乱闘寸前に。
https://www.youtube.com/watch?v=VkJDzSoyCqU
黒田博樹の試合後のコメントを見ると、対戦投手の藤浪晋太郎や対戦相手の阪神タイガースに向けた態度ではなく、実は自軍のカープナインに火をつけたような気がする。
「自分の身は自分で守る」
「戦う姿勢を見せたかった」
しかし、熱くなっているようで、頭は冷静だったと思う。
パスボールで1死2塁となり、バントシチュエーションではなくなったが、バスターで進塁打(ファーストゴロ)を放った。
その後の田中広輔はファーストゴロであったが、ゴメスが失策し勝ち越し点を得た。
これが決勝点になったのだから、黒田博樹が冷静にランナーを進めたことが大きかった。
カープの選手はとても仲が良く、野球に対して真摯に向き合う選手が多く、練習なども必死にやっていると思う。
しかし、闘争心を剥き出しにして相手に向かっていくという選手は投手にも野手にも少ない。
少ないというか黒田博樹以外にはいないのではないだろうか?
黒田博樹はカープ選手に足りない部分を補ってくれている。
この試合でも黒田博樹が激高してから打線にも火が着き、今シーズン初の二桁得点を上げた。
黒田博樹は安定感あるピッチングでローテーションに入り、チームに勝ちを導いてくれるが、投げるだけでなく、その背中でチームを鼓舞してくれる意味でも大きな価値がある選手だ。
「男気」が黒田博樹を表す今年の言葉となっているが、黒田博樹に似合うのは「漢」の一文字であろう。
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