石原慶幸が脳震盪による特例措置で登録抹消!適用第1号は誰?2016年6月に施行された新しい制度!

2016年8月2日対東京ヤクルトスワローズ@神宮球場の1回裏、バレンティンが振り切ったバットが後頭部に当たり交代した石原慶幸、翌日に登録抹消となった。

通常の登録抹消ではなく、脳震盪による特例措置での登録抹消である。

脳震盪による特例処置での登録措置は2016年6月に施行された新しい制度!

「脳震盪による特例措置での登録抹消」とは聞いたことがない制度であったが、2016年6月16日から施行された新しい制度であった。

施行翌日の2016年6月17日に、東京ヤクルトスワローズの今浪隆博が守備中に味方選手と交錯し、顔面を強打して脳震盪の疑いがあると診断された。

翌6月18日に脳震盪の登録抹消特例が始めて適用され、抹消から10日未満となる6月24日に一軍に再登録され復帰した。

この制度、通常の登録抹消とは異なり10日以内に再登録できるのである。

 

脳震盪は表面上の外傷がなく、10日間の出場選手登録抹消への抵抗感が根強かった為に日本プロ野球選手会と日本野球機構が同意してできた制度。

このケースでの登録抹消の際には、代わって1軍に上がる選手を「代替選手」として指名する。

10日以内の復帰には、NPBが定めた6段階のプログラムをクリアして医師から問題ないと判断されなくてはならない。

そして、10日以内に1軍登録される際には、指名した代替選手との入れ替わりとなる。

また、代替選手は登録抹消になっても10日以内に再登録が可能な制度である。

この制度での抹消期間中はフリーエージェント(FA)資格日数にカウントされる。

 

プレー中に脳震盪が起こるようなことは先ず避けてもらいたい。

しかし、懸命なプレー中のことなので、致し方ない部分もある。

そして脳への影響を考えると、見た目には問題がなくても、しっかりとした対処が必要なので、とても良い制度だと思う。

脳震盪に関して国際統括団体による指針があるラグビーや、2011年から脳震盪を理由とした短期間の故障者リスト(7日間)を設定したメジャーリーグを模倣した制度のようだ。

日本球界の制度・ルールは色々と揶揄されている部分もあるが、選手の健康や命を守ると言う観点でとても良い制度だと思う。

 

関連記事:
    None Found


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.