2015年シーズンオフはとても多くの名プレーヤーが現役を引退した。
一方で、現役引退する選手以上の人数が戦力外通告を受けている。
最近、ちょっとした違和感があるのが戦力外通告からの現役引退選手の扱いである。
任意引退と自由契約では保有ルールが異なる
毎年100人前後の選手が入れ替わるプロ野球界、多くの人がグラウンドを去っていく。
その去り方には「現役引退」と「自由契約」に大別され、言葉が違うように契約上も扱いが異なる。
現役引退は正しくは任意引退となっており、選手側から「もう辞めます」と言っているので、最終的な保有権は最終所属球団に残る。
可能性は低いが、現役復帰するとしたら、その最終球団でしかできない。
また、他球団で監督・コーチの話があったら、その球団がOKを出さなければ他球団ではできないはずだ。
(他球団のコーチ就任を拒む球団があるのかどうかはわからない。)
一方、自由契約は球団が選手の保有権を放棄したことになるので、選手は自由に他球団と接触できる。
栗原健太もこのケース。
10月になると各球団戦力外通告を行うが、これも自由契約である。
だからこそ、他球団と接触できるし、トライアウトを受けて他球団へ自由に入団できる。
私が違和感を覚えるのは戦力外通告を受けた後に現役引退を発表する選手がいることだ。
戦力外通告を受けているので、先ずは自由契約になっていると思う。
しかし、その後に現役引退を発表しているので、保有権はどうなのだろうかと・・・
おそらく現役引退は契約上の話ではなく、もう「野球は止めます」という宣言だけだと思うので、このケースでの現役引退は自由契約だと思う。
こんな契約上の話を気にする人も私くらいかと思うが、少なくとも報道はしっかりとすみ分けしてほしいなと思うのである。
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