デカマツ(松本奉文)とチビマツ・コマツ(松本高明)の今

2014年ドラフト2位ルーキーの薮田和樹。

高校・大学とケガに泣かされほとんど活躍していないのに、ドラフト2位で指名したのには、運命の糸で結ばれている部分が多い。

タクシー運転手をしていた薮田和樹の母が、お客さんとしてオーナー松田元を乗せた際に息子を猛プッシュしたそうだ。

松田元はそこからスカウトに調査を促し、薮田和樹と同じ亜細亜大学出身の松本有史が調査に足を運ぶことになった。

人に優しいカープ球団?

もちろん、誰でもオーナーに進言すれば入団できる訳ではない。

実力が伴っていてからこその話。

亜細亜大学の同期には横浜DeNAベイスターズで1年目からクローザーを務める山崎康晃がおり、他球団のスカウトも多く足を運んでいた。

もし、薮田和樹が故障なく投げ続けていたら、他球団のスカウトの目にも留まり、カープへの入団はなかったかもしれない。

言葉の通り、怪我の功名だ。

数少ない投球を見て、薮田和樹の実力を把握したスカウト松本有史の眼力も素晴らしい。

松本有史(まつもとともふみ)と聞いても誰のことだかわからない人もいるかもしれないが、実は改名しており、旧名は松本奉文(まつもとともふみ)。

読みは同じで漢字だけ改名をしたようだが、松本奉文。

松本奉文でわからなくとも、「デカマツ」と聞けば思い出す人もいるのではないだろうか?

薮田和樹を発掘したのは、あの「デカマツ」なのだ。

182cm、80kgの恵まれた体で長距離砲として期待されたが、思うような成績は残せずに現役を引退。

(現役最終年の2005年に4打席連続死球という珍しい日本記録は作っている。)

 

松本奉文が何故デカマツと言われたかと言えば、当時はもう一人松本姓の選手がいた。

昨年現役を引退した松本高明だ。

デカマツに対して松本高明はチビマツやコマツがニックネームとなったが、それでも身長は177cmあった。

デカマツがスカウトとして球団に残っているように、チビマツも球団職員としてカープのために働いている。

共に裏方となったが、カープのために力を発揮してほしいと思う。

 

カープはOB中心に監督・コーチが配備されており、成績があまり残せなかった選手にも球団職員などのポジションを多く与えていると思う。

親御さんにしてみれば、良い球団と思うのではないだろうか?

しかし、薮田和樹始め現役選手は第二の人生を考えず、現役時代の稼ぎだけで将来生きているような活躍を見せてほしいと思う。

 

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