大学時代のリーグ戦登板がたったの3試合、そして未勝利だった薮田和樹。
プロ入り初登板の読売ジャイアンツ戦で見事に5回を2失点にまとめてプロ入り初勝利を飾った。
ローテーションの穴を作った大卒投手や穴を埋められなかった大卒投手も奮起を!
ドラフト2位でありながら、全くの無名選手であったため、誰これ?と思ったのがドラフト当日の正直な印象である。
そして、情報が入ってくると高校・大学時代にはケガに苦しめられていたと知り、ドラフト2位でなくもっと下位でも獲得できたのでは?と思ったのだが、ドラフト下位で獲得するのが失礼なほどの逸材であったことがこの初登板でわかった。
担当スカウトの松本有史(通称:デカマツ)も喜んでいることだろう。
ジャイアンツ戦でプロ入り初登板初先発、そして初勝利となったのは黒田博樹、斎藤悠葵、福井優也に次いで4人目。
プロ入り初登板を先発で飾れる投手は多くなく、実力がある証拠。
そして、それがジャイアンツ戦になるのは運もある。
薮田和樹は実力、そして運と両方を兼ね備えていると言えるだろう。
一方で、この初登板を果たした裏には先発ローテーションの小さな再編があったからだ。
ローテーション通りであれば中6日で野村祐輔が登板できた。
しかし、このところの安定しないピッチングでローテーションを飛ばされた。
薮田和樹とは対照的に甲子園準優勝投手、明治大学でも一年生から活躍し、1年秋には34回2/3を自責点0(失点1)でシーズン防御率0.00を達成するなど大学通算30勝も上げている。
薮田和樹に負けてはいられないはずだ。
また、今回の薮田和樹と同じようにローテーションの谷間に先発したことがある武内久士。
プロ6年目を迎えるが、ルーキーの薮田和樹にプロ入り初勝利、先を越されてしまった。
薮田和樹のプロ入り初勝利、一人の投手が出てきただけでなく、チーム内が活性化されるのではないかと思うと、とても大きな1勝である。
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