ブライアン・ポール・バリントン(Bryan Paul Bullington)とキャメロン・クレイグ・ミコライオ(Kameron Kraig “Kam” Mickolio)が退団となった。
バリントンは4年、ミコライオは3年と長きに亘りカープの投手陣を支えてくれた。
バリントン&ミコライオ退団は優勝するための一つの賭け
バリントンは4年間で計40勝で、カープの外国人投手で最多。
(2位はネイサン・ミンチーの29勝)。
勝ち星以上に、時には中4日で登板できるなどローテーションを守れるところに価値がある。
ミコライオは1年目の途中からクローザーに。
通算73セーブはこちらもカープの外国人投手最多。
(2位はデニス・サファテの44セーブ)
ともにカープの外国人最多の記録を残す投手だが、優勝を狙う意味では契約更新しなかったのは賢明な判断だと思う。
バリントンは試合序盤に崩れて試合を作れないケースが増えてきている。
8月31日の試合で「右尺骨神経炎」を発症し、勝負の9月以降で登板なし。
安定感がなくなりつつあった時にケガをしたのは痛い。
ミコライオは長身から投げ下ろすストレートとタイミングを外すチェンジは驚異で、普通に投げていれば抑えられる。
しかし、クイックが苦手な点が気になる。
球団幹部も言っていた「1点差でセーブを挙げるのは難しい状態」の発言も納得。
ヒースがクライマックスシリーズで先発以外の適性を見せた点もミコライオ退団に繋がっていると思う。
また、ケガで離脱しがちなこともあり、退団に踏み切ったのだろう。
バリントンもミコライオも助っ人としては間違いなく合格点。
しかし、Aクラスに入るための助っ人ではなく優勝するための助っ人と考えた時には、物足りなさを感じる。
どのチームも優勝するためには助っ人の活躍は必要不可欠だが、カープの戦力を考えた時に、その比率は他球団より大きい。
逆に言えば、外国人がコケた時にはBクラスになる可能性もあるが、優勝するためには必要な「賭け」だ。
そんな賭けができるのも、駐米スカウト:シューストロムへの信頼感があるからだろう。
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