ゲーム差なし最も価値あるクライマックスシリーズが見たかった

2014パシフィックリーグ・クライマックスシリーズ1stステージは、シーズン3位の北海道日本ハムファイターズが勝ち抜けた。

私としては、福岡ソフトバンクホークスとオリックスバッファローズの最終決戦が見たかった。

何故なら、この2チームのゲーム差は0だったのだから。

 

優勝チームと2位チームのゲーム差が無いのは6度目

クライマックスシリーズ、私は否定派である。

144試合戦い抜いて1位のチームが日本シリーズに出る権利を短期決戦で決める意味がわからない。

興行面では収益が増えるので良いのかもしれないが、本質的には疑問を感じる。

しかし、今年のパシフィックリーグの1位・2位チームであればクライマックスシリーズがあっても良いかなと感じる。

144試合を戦ってゲーム差がないので、最終決戦をやる意味があると思うのだ。

順位 チーム 勝利 敗北 引分 勝率
1位 福岡ソフトバンク
ホークス
78 60 6 .565
2位 オリックス
バッファローズ
80 62 2 .563
3位 北海道日本ハム
ファイターズ
73 68 3 .518 6.5

引き分けがあるので生じる現象。

勝ち星はオリックスの方が多いので最終決戦的要素があっても良いと思うが、実際には3位の日本ハムファイターズと福岡ソフトバンクホークスの戦いに。

ファイターズファンには悪いがゲーム差なしの2チームの戦いが見たかった。

 

80周年を迎えた日本プロ野球、優勝チームと2位チームのゲーム差なしのケースは今年のパシフィックリーグ以外にも過去5度ある。

 

【1974年:セントラルリーグ】

順位 チーム 勝利 敗北 引分 勝率
1位 中日
ドラゴンズ
70 49 11 .588
2位 読売
ジャイアンツ
71 50 9 .587
3位 ヤクルト
スワローズ
60 63 7 .488 12.0

長嶋茂雄引退の年、読売ジャイアンツはV9で途切れるなど1つの時代の転換点。

時代の変換は僅かな差から始まったといえる。

 

【1986年:セントラルリーグ】

順位 チーム 勝利 敗北 引分 勝率
1位 広島東洋
カープ
73 46 11 .613
2位 読売
ジャイアンツ
75 48 7 .610  –
3位 阪神
タイガース
60 60 10 .500 13.5

山本浩二引退の年。

読売ジャイアンツとのデットヒートをカープが制した。

この年の日本シリーズは唯一8試合目まで突入しており、カープにとっては手に汗握る僅差の戦いが続いた。

 

【1988年:パシフィックリーグ】

順位 チーム 勝利 敗北 引分 勝率
1位 西武
ライオンズ
73 51 6 .589
2位 近鉄
バッファローズ
74 52 4 .587  –
3位 日本ハム
ファイターズ
62 65 3 .488 12.5

球史に語り継がれる川崎球場での「10.19」 があった年。

近鉄がロッテとのダブルヘッダー2試合目(シーズン最終戦)に引き分けが決まった瞬間、全日程を終えていた西武ライオンズの優勝が決まった。

 

【1989年:パシフィックリーグ】

順位 チーム 勝利 敗北 引分 勝率
1位 近鉄
バファローズ
71 54 5 .568
2位 オリックス
ブレーブス
72 55 3 .567  –
3位 西武
ライオンズ
69 53 8 .566 0.5

前年の雪辱を果たし、近鉄バッファローズが優勝。

1位2位の勝率差は最も小さい0.00107であり、3位西武ライオンズまでが0.5ゲーム差。

現行のクライマックスシリーズがあれば盛りあがったと感じる。

 

【2010年:パシフィックリーグ】

順位 チーム 勝利 敗北 引分 勝率
1位 福岡ソフトバンク
ホークス
76 63 5 .547
2位 埼玉西武
ライオンズ
78 65 1 .545  –
3位 千葉ロッテ
マリーンズ
75 67 2 .528 2.5

現行のクライマックスシリーズ制度で優勝チームと2位チームのゲーム差がなかった年。

この年も1位2位チームの戦いとはならずに、3位千葉ロッテマリーンズが勝ち上がり、日本シリーズにも進出して日本一に。

「史上最大の下剋上」と言われるが、2010年パシフィックリーグ優勝チームと2位チームのゲーム差がなかったことを覚えている人は少ないのではないだろうか?

 

クライマックスシリーズに対する否定派は年々減少している気がする。

それだけ野球ファンに浸透してきた証かもしれないが、どこかで歪みが生じる(例えば借金チームの日本一)と思うのだが。。。

 

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