2021~2023年とオリックスバファローズの山本由伸が3年連続の沢村栄治賞に選ばれた。
3年連続の沢村賞受賞は金田正一に続き史上2人目。
2021~2023年とリーグ3連覇し、2022年は日本一に輝いたチームのエースであり、球界の顔となっている。
沢村賞を複数回獲得した投手は13人で優勝経験ないのは前田健太のみ!
現在の沢村賞は、選考基準に近い選手を1人選出する方式となっている。
しかし、以前は該当者なしという年もあり、とても厳格な賞と言える。
選考基準は以下の通り。
◆登板試合数:25試合以上
◆完投試合数:10試合以上
◆勝利数:15勝以上
◆勝率:6割以上
◆投球回数:200イニング以上
◆奪三振:150個以上
◆防御率:2.50以下
過去に沢村賞を複数回受賞した選手は14人しかいないが、リーグ優勝を経験した事がない投手はたった1人だけである。
その名は前田健太。
受賞回数 | 名前 | 所属球団 | 優勝回数 |
3回 | 杉下茂 | 名古屋・中日・毎日 | 1 |
金田正一 | 国鉄・読売 | 5 | |
村山実 | 阪神 | 2 | |
斎藤雅樹 | 読売 | 6 | |
山本由伸 | オリックス | 3 | |
2回 | 高橋一三 | 読売・日本ハム | 10 |
堀内恒夫 | 読売 | 12 | |
小林繁 | 読売・阪神 | 3 | |
北別府学 | 広島 | 5 | |
上原浩治 | 読売 | 4 | |
斉藤和巳 | ダイエー・ソフトバンク | 3 | |
田中将大 | 楽天 | 1 | |
前田健太 | 広島 | 0 | |
菅野智之 | 読売 | 4 |
*チームが優勝した時に1試合でも登板があれば、優勝経験としている。
優勝チームから沢村賞が選ばれるわけではないが、沢村賞はその年の先発完投型投手の筆頭に与えられる賞と言える。
それだけの投手がいれば、チームは優勝に近づくはずだ。
現に沢村賞を複数回獲得していて、優勝経験が一度もないのは前田健太のみである。
カープでは北別府学も沢村賞を2回獲得しているが、この時はチームは黄金期であり、5度の優勝を経験している。
2015年の前田健太の沢村賞は2010年以来5年ぶり。
2010~2015年と6年の期間があり、リーグのチーム数6と同じ。
確率的に考えても、一度は前田健太にカープで優勝を味わってほしかった。
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