横綱白鵬が猫だましを使い栃煌山を下した一番が物議を醸している。
横綱たるもの猫だましを使ってはいけない⁉
スポーツにおけるルールと不文律とは?
私は相撲のことはそれほど詳しくはないが、横綱には不文律があることは何となくわかる。
今回のような猫だましや立ち合いでの変化はせず、基本的に相手を受けるのが横綱のあるべき姿だろうか?
しかい、やはり何となくしかわからない。
横綱がそうした立ち合いをしたところで勝ち星が消える訳ではない。
ルールに反しているわけではないからだ。
この白鵬の議論で、1992年の夏の甲子園での星稜vs明徳義塾の試合を思い出した。
松井秀喜が5打席連続敬遠された試合だ。
この五打席連続敬遠もルールに合致した話。
両社に共通するのはルールに合致しているという点で、相反するのは白鵬の場合は横綱という最高位の人間が行ったものに対し、五打席連続敬遠は戦力的に劣っていた明徳義塾が編み出した戦術である点。
今では古豪の域に達している明徳義塾でも、同時は夏の選手権3度目の出場とまだまだ全国的には新鋭校に近かった。
一方の星稜は超高校級ゴジラ松井を擁しての優勝候補。
どうやって星稜を倒そうかと考えて考えた挙句、ルール内で考えられた作戦だ。
しかし、後日高野連の会長が「走者がいない場面では勝負すべし」と異例の会見まで開いていた。
ルールって何なんだろう?と私の頭の中には疑問しかなかった。
スポーツはルール内で戦う競技。
不文律とは何だろう?と思う。
その不文律により勝てる試合を落としたら、後悔するどころの話ではない。
力だけのガチンコ勝負を見たい人もいるだろうが、私としてはそこに技や頭脳が加わった勝負のが興味深い。
それこそ日本人らしさがそこにあると思う。
横綱白鵬が見せた猫だまし、単にその1番を楽しませるだけだったのか?それともその後の布石なのか、今後の戦いに注目していきたい。
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