2014日米野球の初戦、我らのエース前田健太の好投で日本が先勝した。
繋いでなんとか点をもぎ取り守り抜く、日本野球の原点をみた感じだ。
カーブが効果的に見えた前田健太
5回71球2安打2四球、2-4回は3者凡退と圧巻のピッチングをみせた前田健太。
MLBを率いるボストン・レッドソックスのジョン・ファレル監督は特にツーシームを絶賛していたが、私にはカーブが効いていたように見えた。
シーズン中よりもカーブの配球が多かったようにも見えたが、MLB打線にカーブをイメージさせることでタイミングを外せていたと思う。
シーズン、そしてオールスターでもバッテリーを組むことがない東北楽天ゴールデンイーグルスの嶋基宏の配球は、前田健太やカープキャッチャー陣には参考になったのではないだろうか?
カーブと言えば日本シリーズで話題をさらった福岡ソフトバンクホークスの武田翔太。
本人はスライダーと言っているようだが、いわゆる縦に落ちるドロップ。
最近ではドロップ型のカーブを操る選手が少なくなり打者も見慣れしていない、それだけ有効なボールになっていると感じる。
縦のカーブ、ドロップを操る選手はパッと思いつくところで、パシフィックリーグでは武田翔太とチームメートの摂津正、埼玉西武ライオンズの岸孝之、セントラルリーグでは前田健太くらいだろうか?
(もちろんカーブを投げられる投手は数多くいるが、決め球としてキレのあるドロップを投げられる投手という意味で。)
ストライクを取りづらいボールかもしれないが、空振りを取るだけでなくタイミングを外すボールとして有効に思う。
ここ数年のプロ野球界では、チェンジアップやスプリットが流行中。
もう少し前にさかのぼればカットボールが主流であった。
前田健太の持ち球はストレート、ツーシーム、スライダー、チェンジアップ、そしてカーブ。
全てが一級品であるが、さらにスプリットやカットボールの習得に意欲的のようである。
新球を加えなくとも、カーブの使い方や比率を変えるだけでもう1段上の投手になるのではないかと思う。
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