東出輝裕が現役引退、栗原健太が自由契約での退団となった。
長らくカープを支えてくれた東出輝裕と栗原健太、あと一度だけでも良いので、1軍でプレーする姿を見たかった。
ケガで狂った野球人生
東出輝裕と栗原健太、共にケガによって順調だった野球人生の歯車が狂ってしまった。
東出輝裕は2012年、試合中に骨折をして、台頭してきたルーキー菊池涼介にポジションを奪われた。
翌2013年のキャンプで左膝の前十字靭帯断裂という大ケガをして、2012年以降1軍に戻ってくることがなく、現役引退。
菊池涼介がセカンドのポジションを奪ったが、もし東出輝裕がいたらどうなっていたのだろう?と思うことが多いが、菊池涼介がショートのレギュラーになっていたかもしれない。
そして、田中広輔はサードの選手になっていたかもしれない。
もしくは、東出輝裕は外野手となっていたかもしれない。
一人の選手の存在で、構想が大きく変わってくるが、それだけの存在の選手であった。
栗原健太は、2012年に右肘骨棘除去手術を受けて以降、1軍の出場がない。
右肘のネズミのクリーニング手術は何度も受けており、その度にバッティングが狂っていった。
(私の中では、右肘のネズミ以上に、2009年に甲子園で阿部健太から受けた頭部死球でバッティングが狂ったと思っている。)
ウェスタンでの成績も散々だが、本人は感覚が戻っているという。
自分自身にはわからない感覚だと思う。
鋭いライナーを広角に打ち分け、打点を稼ぐ姿がもう一度見たかった。
他球団のユニフォームを着てマツダスタジアムに戻ってきたら、きっと大歓声で迎えてくれることだろう。
皮肉なことに、東出輝裕と栗原健太が戦線離脱した2013年からカープはクライマックスシリーズに進出した。
しかし、肝心な勝負所で勝てないチームである。
こうした時に、ベテランの存在が必要と思う。
今のチームは若い。
若いがゆえに勢いがある時はいいが、逆に勢いがなくなると立て直すのに時間がかかる。
東出輝裕と栗原健太が例えベンチであっても、ドカッと座っているだけで影響力があったはずだ。
東出輝裕と栗原健太に代わるチームリーダーは出てくるのだろうか?
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