プレミア12準決勝:日本対韓国、侍ジャパンが3-0とリードで迎えた9回表、韓国に4点を奪われて逆転負けを喫した。
監督は継投ミスを認めているが、全ては結果論であろう。
何か一つでも噛み合っていたら勝てていた試合
4回裏に3点を先制した侍ジャパン、先発大谷翔平の快投もあり、そのまま勝利を手にするかと思った。
しかし、8回から登板した則本昂大が9回に3連打と死球で1点を奪われ、無死満塁のピンチで松井裕樹、増井浩俊と繋いだが、韓国打線を抑えられずに4失点。
監督小久保裕紀は継投ミスを認めている。
しかし、この試合のこの場面だけを捉えて話をしても仕方ない。
先ずはこの試合で、9回の継投以外で思う事。
◆残塁12と追加点を奪っていたら、違う展開になっていたのでは?
◆7回11奪三振、1安打1与死球と好投していた大谷翔平を85球で降板させて理由は?
◆9回則本昂大が続投した理由とは?
結局は継投の問題が出てくるが、則本昂大が9回を抑えていれば、こうした議論は起こらなかった。
実際に9回に則本昂大がマウンドに上がっても、「そうなんだ」くらいには私は思わなかった。
そもそも、この大会を通じてリリーバーは誰だったのだろうか?
役割がしっかりとしていなかった点に問題があるのではないだろうか?
今回のメンバーには、松井裕樹、増井浩俊、澤村拓一、山﨑康晃と各球団のクローザーが集まっている。
ここに先発もリリーフ経験も豊富な牧田和久もいたが、大会を通じて誰がクローザーで誰がセットアッパーなのかよくわからなかった。
選手は自分自身の役回りを把握していたのだろうか?
試合中の継投が後手後手に回っていたというよりも、こうした準備段階から問題が生じていたのかもしれない。
もっと振り返れば、各球団でクローザーを務めている人を集めたものの、セットアッパーが本職の投手はおらず、経験がない則本昂大に負担が掛かったのだと思う。
また、大会中に調子の良い選手・悪い選手が出てくると思うが、そうした選手の使い分けも上手くいかずに、役割が決められなかったのかもしれない。
選手選考から大会中での好不調の選手の見極め・使い分け、そして試合中での采配、2017年のWBCにどう活かされていくのだろうか?
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