シルバーウィーク後半、日本プロ野球選手会の松原徹事務局長、阪神タイガース中村勝広GMと立て続けに、訃報があった。
58歳、66歳と共にまだまだ若かっただけに、とても残念だ。
日本プロ野球を発展させることが一番の供養
松原徹氏は1982年にロッテオリオンズの球団管理部に入社。
その後、1988年に労働組合・日本プロ野球選手会発足同時から事務方として業務を行うことになる。
今となっては、プロ野球の労働組合は普通のものとなっているが、とても特殊な労働組合である。
12球団、所属する親会社は全く異なり、選手は社員ではなく、1年もしくは複数年の契約である。
一般社会で言えば、契約社員。
日本でも類を見ない契約社員で構成された特殊な労働組合だ。
そんな労働組合を事務局長としてまとめ、2004年のストライキの際にも先頭に立って各球団・オーナーと戦っていた。
あの戦いがあるからこそ、今のプロ野球があると言ってもいい。
ストライキがあったのは2004年9月18日、19日、あれから11年という記事をこのブログに書こうかと思ったのだが、11年は中途半端なので書くのを止めた。
しかし、こうした形で書くことになるとは思ってもおらず、とても残念だ。
ストライキ後、近鉄バファローズがオリックスブルーウェーブに吸収合併されて、オリックスバファローズが誕生した。
仰木彬氏が病魔と闘いながら初代監督を務め、翌シーズンに監督に就任したのが中村勝広氏。
監督としての成績は残念ながら優れなかったが、その後阪神タイガースのGMとなり、チームを、そして球界を支えた。
シーズン途中、それも終盤で倒れてしまったことは本人自身も無念であると思う。
日本プロ野球を支えてきたお二方、今後のプロ野球の発展が一番の供養になるはずだ。
球団も選手も、そしてファンもますますプロ野球を盛り上げていかなければならない。
謹んでお悔やみ申し上げます。