カープの2015年コーチングスタッフが発表になった。
空白だった2軍監督に高信二が就いたなどの動きがあったが、1番意味がわからないのが東出輝裕の2軍野手コーチ補佐である。
兼任コーチは基本的に1軍担当
球界全体を見渡すと、40歳前後のプレーヤーは兼任コーチを打診されることが多い。
今オフには読売ジャイアンツの高橋由伸が1軍打撃コーチを兼任することが決まり話題を呼んでいる。
そして驚いたことに2015年シーズンに35歳を迎える松坂世代の東出輝裕がコーチ兼任。
ケガからの復活を目指す途上であり、タイミング的に早いし荷が重いのでは?と感じる。
逆に本人が奮起してくれればいいのだが。
何より驚いたのは、球団ホームページを見ると2軍の野手コーチ補佐となっているところ。
通常、兼任コーチは1軍担当である。
選手として1軍でプレーすることを考えれば、2軍のコーチなどできるはずがない。
逆に選手として1軍登録抹消されても、コーチとして1軍に帯同するケースはよく見られる。
現役最終年の石井琢朗がそうであった。
兼任コーチの役職を与えるのは良いとしても、プレーヤー東出輝裕は納得するのだろうか?
個人的には1軍に上がれば、コーチ職は一旦お休みするものと思っておきたい。
コーチ補佐って何?
東出輝裕の肩書は野手コーチ補佐。
そもそも「野手コーチ」が存在しない来シーズン、誰の補佐を行うのだろうか?
戦力外となった迎祐一郎は1軍の打撃コーチ補佐となったが、こちらは新井宏昌打撃コーチがおり、その立ち位置はわかりやすい。
カープでコーチ補佐が注目されたのは前田智徳からだ。
高橋由伸同様、晩年に選手兼任打撃コーチを要請されたが、前田智徳独特の言い回しで、「わしなんかには務まりませんよ~」と断った。
球団との話し合いで「打撃コーチ補佐」という形で打撃指導を行っていた。
一口に補佐といっても、その存在は様々なようだ。
東出輝裕も2軍にいる時間は若手野手にその経験を伝えてもらいという球団の思惑だろうか?
コーチ補佐としておけば、垣根が外れて若手も東出輝裕に話しかけやすいということだろうか?
なんともスッキリしない東出輝裕の野手コーチ補佐就任だが、来シーズンは選手として復活し、コーチ補佐などみんなが忘れるだけの活躍をしてほしいと願うばかりだ。
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