中日ドラゴンズの岩瀬仁紀が日本球界初の400セーブを達成した。
今後破られることが難しい記録の一つであろう。
ストッパーの地位を守り続けることの難しさ
岩瀬仁紀は社会人出身の選手。
そして入団当初はセットアッパーであった。
落合博満現GMが2004年に監督に就任すると同時にストッパーに任命された。
それから10年強、毎年40セーブ前後の記録を続けてきた。
今後達成が難しい記録の一つだと思う。
先ず、ストッパーのポジションは各チーム1つしかない。
先発のポジションは各チーム5~6人、セットアッパーも2~3人で担う。
チーム内の争いに勝ち、信頼を勝ち取る事でその地位を確保するが、そのポジションを10年以上守り続けているのである。
昨今は気を遣った起用法をされているのかな?と感じる事もあるが、なかなか岩瀬仁紀に取って変わる選手は出てこないだろう。
また、実力だけでなくケガや精神的にも強い選手でなければならない。
日本のストッパーで5年以上続けて活躍した選手は少ないと思う。
ケガをしないことも重要で、勝ってる試合の最後を任されるストレスにも耐え続けなければならない。
佐々木主浩、高津臣吾、藤川球児etc、「日本を代表するストッパー」は実力、強靭な体、精神力、これらの要素を併せ持つことで長きに亘りストッパーの地位を守り、球史に名を刻むことができた。
その中でも岩瀬仁紀は別格だ。
セーブ数と同じくらい価値ある記録を来年には達成可能だ。
今年中に900試合登板に達し、来年には米田哲也の持つ日本記録949登板を超えるだろう。
そして前人未到の1000登板も視野に入ってきた。
将来の野球伝統入りも間違いない選手だ。
カープ選手で照らし合わせると・・・
岩瀬仁紀の記録、カープの記録で見てみると、通算セーブ数は永川勝浩の164セーブ、通算登板数は大野豊の707が球団最多。
どれだけ岩瀬仁紀の記録がスゴイかがわかるであろう。
大野豊が常にストッパーだったら?と思うが、先発も抑えも出来たのが大野豊の魅力。
大野豊は記録だけでは語れない。
カープには若いリリーバーが揃ってきた。
中田廉、一岡竜司、そして今村猛。
彼らも岩瀬仁紀のような選手になってほしいと思う。
彼らは24歳未満の選手。
岩瀬仁紀がプロ入りした年齢にもまだ達していないのだ。
そう考えると、カープの未来は明るい!!
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