阪神タイガースの上本博紀と広島東洋カープの上本崇司は、実の兄弟である。
共に内野手であるが、打撃を兄博紀、守備を弟崇司と足して2で割ったらスゴイ選手になりそうだ。
兄弟で似ているようで似ていない上本博紀・崇司兄弟!
兄の上本博紀は、広陵高校で1年夏から4季連続で甲子園に出場し、2年生の春には1番セカンドとして選抜優勝に貢献している。
3年夏は岩本貴裕擁する広島商に負けて、最後の夏だけ甲子園出場を逃してしまった。
その後、早稲田大学に進学し、1年春からセカンドのレギュラーとして出場し、4年間全104試合フルイニング出場を果たしている。
野球エリートの道を歩み、2008年のドラフト3位で阪神タイガースに入団した。
4歳下の上本崇司は、兄と同じく広陵高校の出身。
1年秋から遊撃手のレギュラーとなり、2年春・夏、3年夏の3度甲子園に出場している。
2年生の夏には、エース野村祐輔と共に夏の甲子園準優勝に輝いている。
また、兄弟揃って甲子園で先頭打者本塁打を放っているが、これは上本兄弟だけが持っている記録である。
高校卒業後は、兄と同じく東京六大学野球連盟に所属する明治大学に進学。
兄と同じく1年生からレギュラーとなり、1年春から全試合にスタメン出場。
2012年のドラフトで広島東洋カープからドラフト3位指名を受けて入団。
経歴がとても似ている2人である。
プロに入ると、2人の特徴が異なってきていると感じる。
兄博紀は野球センス抜群なところを発揮しており、173cm・65kgとプロ野球選手にとっては小柄なサイズながら、パンチ力がある打撃を見せている。
しかし、セカンドの守備ではエラーが多い。
一方の弟の崇司も170cm・70kgと小柄な体型であるが、内野ならどこでも守れる堅実な守備で生きる道を見出している。
しかし、打撃力は劣り、スイッチヒッターにも挑戦したが芽が出ていない状況である。
打撃力に定評がある兄博紀と守備力に定評がある弟崇司、2人の長所が合わさったらどんな選手になるんだろう?と思うが、神様はどちらか片方にすべてのセンスを授けたのではなく、お互いに長所を分け与えたのかもしれない。
兄博紀は2017年、セカンドのレギュラーを掴んでいる。
カープの内野陣の一角を奪うのは大変な事だが、弟崇司も守備・走塁で自分の生きる道を広げていってもらいたい。
寡黙なスタイルの兄博紀に対して、明るくベンチの盛り上げ役でもある弟崇司、性格もかなり違うのだろうか?
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