球界全体で起こるキャッチャーの世代交代(セ・リーグ編)

會澤翼の背番号が64から27に変更になった。

球界を代表するキャッチャー番号27への変更は球団の期待の表れでもある。

會澤翼だけでなく、各球団の捕手の世代交代が激しくなっている。

セントラルリーグの捕手世代交代事情

カープはシーズン後半から會澤翼をレギューラー捕手として扱っていた。

シーズン終盤は肉離れにより欠場していたが、来年は石原慶幸をベンチに追いやって開幕スタメンマスクを被っていることだろう。

捕手の世代交代と言えるが、これはカープだけでなく12球団各チームで起こっていることだ。

 

読売ジャイアンツ

来年から阿部慎之助の完全ファーストコンバートが決まった。

小林誠司が捕手として起用できることがわかったからだろう。

FAで相川亮二を獲得したが、小林誠司を基本線に起用していくことに変わりはないはずだ。

 

阪神タイガース

ファンの間でも生え抜き捕手待望論が出ているチーム。

20世紀後半の山田勝彦や関川浩一が最後の生え抜き捕手?

その後、中日ドラゴンズから移籍してきた矢野輝弘、メジャー帰りの城島健司、そしてFAで藤井彰人、日高剛を相次いで獲得、更にはFA移籍した久保康友の人的補償に鶴岡一成を選択するなど、生え抜き捕手が試合に出る機会が少ない。

しかし、梅野隆太郎がルーキーイヤーから数多くの試合でマスクを被り、来年以降、1本立ちさせることが出来るかが見ものである。

 

中日ドラゴンズ

兼任監督の谷繁元信がいるが、いつまでも谷繁元信に頼ってはいられない。

谷繁元信のリードは各チーム未だに驚異であろうが、44歳で迎える2015年シーズン、何試合マスクを被れるだろうか?

中日ドラゴンズ再建の大きなポイントの一つが、レギュラー捕手育成にあるはずだ。

 

横浜DeNAベイスターズ

谷繁元信、鶴岡一成、相川亮二とレギュラー捕手を流出させてしまった過去がある。

谷繁元信と相川亮二はFAであったが、2008年オフに相川亮二のFA権行使が予想された中、シーズン途中に読売ジャイアンツに鶴岡一成を流出させたことはお粗末であった。

近年は黒羽根利規を中心に高城俊人を起用するなど、若手捕手育成を進めている。

どちらかがリーグを代表する捕手になればチームも躍進することだろう。

 

東京ヤクルトスワローズ

相川亮二から中村悠平へと正捕手の世代交代が起こったチーム。

2015年シーズンで25歳になる若い捕手を1本立ちさせたことは大きい。

2014年は最下位であったが、チームも積極的に補強をしており、一足先に捕手の世代交代を完了させた点からも、来シーズンは台風の目になる可能性がある。

 

長くなったのでパシフィックリーグはまた明日。

「扇の要」、「グラウンドの監督」など様々な言い方をされるポジション、世代交代は簡単ではない。

 

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